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産婦人科医|自然周期での妊娠目指す 体に負担のかからない不妊治療を

桑波田 暁子さん
(あかつきARTクリニック院長/鹿児島市)

気分が楽になるような場所にしたい

6組に1組の夫婦が該当するといわれる不妊症。医院によって治療法はさまざまだ。あかつきARTクリニック(鹿児島市中央町)は、超音波などで排卵日を予測し、妊娠しやすい日に性生活を持つ「タイミング法」をはじめ、自然周期での妊娠を目指す。不必要な投薬や注射を避け、体に負担のかからない治療を心がける。2018年2月に開院し、600人以上が妊娠した。「気分が楽になるような場所にしたい」。子どもがほしい、その一心で来院した患者を支える。

不妊治療の技術を全国で学ぶ

祖父と父が内科医、母が薬剤師という家庭で育ち、医師になるものと思っていた。周囲の意見を聞き、一度は大学の薬学部に進学。それでも夢を諦めきれず、医学部へ再入学した。産婦人科医になろうと決めたのは、卒業直前。好きだった外科の技術を使い、同性であることを生かせる産婦人科医だと決心した。

卒業後は、がんなどの手術にやりがいを感じた。転機はがんを治療した患者から「子どもがほしい」と相談されたことだ。その時、妊娠の難しさを知った。

勤めていた鹿児島医療センターを退職。全国の産婦人科で、体外受精など不妊治療の技術を学んだ。そのなかで出合ったのが名古屋市の医院。自然周期での妊娠を目指し、「体がとても楽」と評判だった。「やり方でこんなに違うのかと驚かされた」。「この治療を地元でも」と、長男の誕生を機に帰郷した。

子どものいる喜び 多くの人に感じてほしい

日々、さまざまな患者と向きあう。心が折れそうな患者もいる。もうひと踏ん張りしたい時に頭をよぎるのは、子どもの存在だ。02年に長女を出産後、物事のとらえ方が変わった。「この患者さんも1年後、子どもを授かっているかもしれない。そう思い、一緒にもうひと頑張りできるよう、サポートする」

5歳になった息子にも癒やされている。「明日も頑張ろうと心を軽くしてくれる」。子どものいる喜びを多くの人に体感してほしい、その思いで奮い立つ。

若くてもすぐに妊娠できるとは限らない。卵子の在庫数を測定する検査で値が低い人もいる。「自分が妊娠できる体なのか知ってほしい。避妊だけでなく、妊娠についてももっと理解が広がれば」と語る。

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桑波田 暁子(くわはた・あきこ)さん
プロフィール

鹿児島市生まれ。99年に久留米大学医学部を卒業後、鹿児島大学産婦人科に入局。市医師会病院、鹿児島市立病院での勤務を経て、2003年からは鹿児島医療センター産婦人科でがん治療にあたる。不妊治療を学ぶため、09年に退職。各地の治療現場で学ぶ。同年10月から自然周期による妊娠を目指す、名古屋市の「おち夢クリニック名古屋」に勤務。13年からは東京都の「加藤レディスクリニック」で勤め、14年に再び名古屋へ戻ったのち18年2月、鹿児島市中央町であかつきARTクリニックを開業した。

今これに夢中です

「水泳」

今夢中、というわけではなく、人生においてずっと心のよりどころとなっています。幼少のころに始め、高校、大学の部活動では平泳ぎを専門としていました。今は週2回泳いでいます。泳ぐととてもリフレッシュできます。最近息子も水泳教室に通い始めたので、レッスン中に私も泳いでいます。いつかプールのある家を建てることが夢です(笑)

資格について

医師国家免許

今後の目標

おばあちゃんになっても、今の仕事を続けること。ゆっくり若い子から悩みを聞きながら働けたらいいですね。そして、治療方法を次の世代につなぐことも大事な仕事。途絶えないように伝えていきたいです。

 

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鹿児島で働く女性たちを紹介しているFelia!の『クローズアップ』。いろいろな職場で輝いている彼女たちの姿や、これまでの足取りをご紹介します。

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