
ただの膝痛だと思っていると…
皆さん、膝痛は時間がたてば治ると思っている方はいらっしゃいませんか?
私の外来には「マッサージを受けたり、他院で飲み薬や湿布をもらっても、その時は楽になるけど翌日からまた痛い」など、なかなか痛みが取れないとのことで多くの患者様が受診されます。ただの膝痛だからと思っていると、将来的に歩行困難や寝たきりになるなど、日常生活に支障をきたすほどの重篤な障害になることがあるので注意が必要です。
膝痛の原因で一般的に多いのは、
- ①変形性膝関節症
- ②半月板損傷
- ③関節リウマチ
の3つです。
膝痛の原因として最も多いのが
①『変形性膝関節症』です。加齢やケガで軟骨がすり減り、膝関節が変形する病気で、初期は立ち上がる時などに痛みを感じ、しばらくすれば痛みは治まります。しかし、それは治ったのではなく、さらなる悪化の前兆であることが多いのです。進行すると階段の昇降や正座が困難になり、末期には安静時にも痛みが生じ、歩行困難になってしまいます。
②『半月板損傷』とは、膝の中でクッションである半月板が傷ついたり、割れたりする病気です。半月板が損傷すると、膝の曲げ伸ばしで痛い、完全に伸びない・曲がらない、突然「カクン」と膝が落ちるなどの症状が生じます。
③『関節リウマチ』は関節が炎症を起こし、手足の関節が腫れたり、変形したりと全身に症状が出る病気です。初期には朝に手がこわばるなどの症状が見られ、進行すると膝に水がたまって痛くて歩きづらいといった症状を引き起こしたりします。
われわれの行う『神経ブロック』は病気の治癒を早め、手術を回避でき、長引く痛みを打開できる可能性があるため、上記症状にお心当たりのある方は一度ペインクリニック内科を受けて治療の幅を広げてみてはいかがでしょうか? もちろんその方のご希望や注射はちょっと怖い、という場合は内服やリハビリのみも可能ですので、遠慮なく気軽にご相談ください。
主な対象となる症状や疾患
- 腰や足の痛み(腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、腰椎椎間関節症など)
- 首や肩、腕の痛み(頸椎症、頸椎椎間板ヘルニア、肩関節周囲炎など)
- 帯状疱疹の痛み、帯状疱疹後神経痛
- 顔面の痛み(三叉神経痛など)
- 頭の痛み(片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛など)
- 癌による痛み
- 末梢血行障害による痛み(閉塞性動脈硬化症、バージャー病など)
- 顔面神経麻痺
- 複合性局所疼痛症候群
- その他
フェリア紙上クリニック担当医

ペインクリニック内科
前原光佑 先生
医療法人誠心会 前原総合医療病院
- 日置市伊集院町妙円寺1-1-6[MAP]
- TEL:099-273-3939
- 診療科目/整形外科・内科・ペインクリニック内科・リウマチ科・リハビリテーション科・呼吸器外科・消化器外科・循環器内科・放射線科・麻酔科(安田智嗣、鶴丸健士、前原光佑)・眼科・耳鼻咽喉科・歯科・小児歯科・口腔外科
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2020年9月23日にグランドオープン
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