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走る冒険家|過酷な砂漠マラソンへ挑む境地

岩元みさ さん
(鹿児島市)

高校駅伝で全国を目指して強豪校に進学。しかし、厳しい練習や寮生活に耐えきれず挫折。悶々とした思いを抱え社会へ。2014年韓国のハーフマラソン大会にエントリーした。

初の海外、競技経験者として自負もあったがレースは想定外。年配者に次々と追い抜かれ、焦った。「ランナーや沿道からの声援で頑張れた。マラソンは自分への挑戦。誰でも何歳からでも楽しめることに気づいた」。もう一度走ることに向き合ってみようと、前向きな自分に変わるきっかけを手に入れた。

“世界一過酷”な砂漠マラソン走破…

「世界一過酷なチャレンジって何だろう」。ウェブで検索し、ウルトラマラソンを知った。食料・衣類を背負い、1週間かけ砂漠や極地を走破する世界大会で、最難関はサハラ砂漠マラソン。すぐに準備を開始した。「アルバイトを掛け持ちし1年半かけ資金と体づくり。重いリュックを背負い、走って新聞配達などをした」

約1,000人の出走者とスタートに立った時、感動に胸が高鳴った。号砲後すぐに「ヤバい所に来た」と思い知ることに。「足が横滑りする砂丘を、もがくように何度も越えた。保存食さえ傷む高温で、体内から水分が奪われ皮膚に塩だけ浮いた」。一番の難所は、86kmを36時間内にゴールする行程。「持参した鹿児島の黒豚みそを口にすると元気が出て、前に進めた。ゴールできた時、生きている今へ感謝があふれ、ありがとうと叫んだ」

挑戦は生きる者の特権 極地での感動伝えたい…

その後三つの砂漠マラソンに出場し、イランのシルクロード・ウルトラマラソンでは日本人初出場・初完走を遂げた。実績が知られ、県内のフルマラソン大会にゲスト招待されるようになった2020年、世界がコロナ禍に見舞われ、全ての大会が中止・延期となった。

今は働きながら海岸や川沿いの砂地でトレーニングを重ね、感染症が克服される時を待つ。目標は南極マラソン。出場資格を手に入れるため、次はグレートモンゴリア・ゴビ砂漠マラソン(モンゴル・250km)完走を目指す。

「チャレンジできるのは今生きている人たちの特権だ。未踏の極地を目で見て肌で感じ、人々に生きる喜びを伝え続けたい」。冒険心が熱く燃えている。

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岩元みさ(いわもと・みさ)さん
プロフィール

愛称「Ponちゃん」。山口県・中村女子高卒。2018年からウルトラマラソンに挑戦。4月サハラ砂漠マラソン(モロッコ・237km)、10月イラニアン・シルクロード・ウルトラマラソン(イラン・230km)、19年5月ナミブレース(ナミビア・251km)を完走。ほかコムラッズマラソン(南アフリカ・89km)参加、「砂漠疑似体験マラソンin吹上浜」などを主催。観衆を鼓舞するモチベーショナルスピーカーとしても活動、自身の体験を教育現場や企業研修で講演している。現在は飲食店で働きながら、鉄板を入れた重さ17kgのリュックを背負い県内で調整を続けている。

今これに夢中です

「YouTube配信」

動画配信サイトYouTubeに公式チャンネルを開設、毎週土曜夜に15分間ライブ配信を始めました。
走る冒険家Ponちゃん公式チャンネル

資格について

ウルトラマラソンに必要な資格は特にありません。予備自衛官陸士長で、鹿児島県自衛隊広報大使、曽於市PR大使。大型二輪免許、フォークリフト免許を持っています。

今後の目標

憧れはタレントの武井壮さん。前向きな発言に何度も元気をもらいました。言葉の持つ力は大きいので、いつかチャレンジする生き方を歌詞にしたいと思っています。

 

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