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通訳案内士|英語でつくる鹿児島旅の思い出

堀切 美貴子さん

堀切 美貴子さん
(鹿児島市)

ユーモア交え魅力伝える…

「全国通訳案内士」は、訪日外国人旅行者向け通訳ガイドの国家資格。高い語学力はもちろん、幅広い知識や教養が求められ、鹿児島では20人ほどが実働している。

主な仕事は、クルーズ船や個人旅行で訪れる客に同行し、英語で案内をすること。コースが決まれば必ず下見をし、道中の車窓から見える景色や、観光地の様子を確認する。得た情報はオリジナルのネタ帳へ。ガイド中に見ることはないものの、「持っているだけで安心する」お守りだ。

客には「リラックスして旅を満喫してほしい」。旅に慣れ、文化の違いを意識した客から「私が失礼なことをしていたら教えて」と頼まれることもあるが、少しの失敗なら体験してもらいたいと考えている。「砂むし温泉では、『浴衣の襟を逆に重ねて着たら、そのまま砂の中で永遠におやすみだよ』というんです」。ユーモアを交えた案内は、笑い合ったことまで丸ごと思い出にしてほしいから。文化の違いで起こった失敗を笑って許してくれる鹿児島人の大らかさに助けられている。

足が不自由な夫婦に同行したときのこと。仙巌園で2時間ほど歩いた後、周遊バスに乗る予定だった。気配りのつもりでタクシーを呼んだら怒られた。「歩けないとでも思っているの」。自尊心を傷つけたのだと知った。それからは、選択肢を提示し、判断をゆだねるようにしている。

インバウンド回復の未来見据えて

英語に興味を持ったのは、小学校高学年の頃。「大好きな洋楽アーティストとしゃべりたい」と思ったのがきっかけだ。英語に関わる仕事という長年の夢を、結婚・子育てを経てかなえた。仕事を続けられるのは「楽しいと思う瞬間がいっぱいあるから。それと、周りの力が大きいんです」。話の中で何度も出てくる「人に恵まれている」という言葉。ガイド仲間や地元の人たちへ、感謝は尽きない。

コロナ禍、実働できない日々が続く。それでも、収束したら鹿児島に来てもらいたい一心で、今はオンラインツアーのガイドに励む。「私たちの話すことイコール日本人の考えと捉えられる」。通訳案内士としての責任と誇りを胸に、鹿児島の魅力を伝える。

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堀切 美貴子(ほりきり・みきこ)さん
プロフィール

 東京女子大学卒業後、鹿児島銀行に入行。99年、結婚を機に退職し、その後は主婦業に専念する。2016年、45歳で通訳案内士の資格を取得。海外からの観光客に英語で鹿児島を案内するガイドとして活躍する。コロナ下ではオンラインツアーの企画・ガイドも。家族は単身赴任中の夫と2人の息子、愛犬。

今これに夢中です

「愛犬との共同エクササイズ」

散歩嫌いの愛犬ピース(ミニチュア・ダックスフント)と、運動音痴な私。わが家の小さな庭で追いかけっこをするだけですが、5分で息が切れるんです。

資格について

全国通訳案内士、医療通訳認定(基礎)、国内旅程管理主任者、観光庁認定講師1級、焼酎ナビゲーター

今後の目標

鹿児島は魅力の宝庫。人や自然、文化や歴史などを深く知り、体験してもらえるような、ストーリー性のあるツアーを行いたい。そして九州各県の通訳ガイドさんたちとチームになって、九州全体を盛り上げていきたい。

 

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