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南大隅のハマグリ、食べたことある?錦江湾でおいしく変身してるのだ!

南大隅のハマグリ、食べたことある?

南大隅のハマグリ、食べたことある?錦江湾でおいしく変身してるのだ!

ぷりっぷりのハマグリは絶品!

2枚の貝殻がぴたりと重なることから良縁の象徴とされるハマグリ。鉄分やカルシウム、タウリンなど栄養豊富で、2~4月に旬を迎える。

シーアグジャパン「砂なし活はまぐり」

砂なし活はまぐり

南大隅町のシーアグジャパンは独自の技術でハマグリを畜養し「砂なし活はまぐり」の名で出荷している。中国から輸入した成貝に独自培養した微細藻(植物性プランクトン)を与え、錦江湾沖合150mの海底付近から引き上げる海水で出荷直前まで砂抜きする。

シーアグジャパン「海岸の近くにあるハマグリの畜養場」

海岸の近くにある「砂なし活はまぐり」畜養場

社長の肥後隆志さんは「餌を食べることで元気になり、体内の雑菌類がふんと一緒に排出される。貝毒の心配がない安全でうま味たっぷり、ぷりっぷりのハマグリになる。砂を使わないので、砂出しせずすぐ調理できる」と説明する。

シーアグジャパン「砂なし活はまぐり」

きれいな海水の中で自然の餌を食べて元気になったハマグリ

シーアグジャパン「砂なし活はまぐり」

砂を使わないので、砂出しせずすぐ調理できる

肥後さんがハマグリに注目したのは30年ほど前。「ハマグリは海水を浄化してくれる。錦江湾を二枚貝の宝庫にしたい」と夢見て完全養殖に挑戦した。人工ふ化と稚貝量産に日本で初めて成功したものの、研究資金が続かず一貫生産は断念。同時並行で始めた畜養は軌道に乗り、主に高級料亭をはじめ飲食店向けに出荷している。

出荷前のハマグリは鼻を近づけ貝をたたき合わせ、音とにおいで傷物や弱った貝を除去する。さらに金属探知機に通し、砂や異物の混入がないかをチェックしている。

シーアグジャパン「砂なし活はまぐり出荷前の検品」

砂なし活はまぐり出荷前の検品

今季はコロナ下で前年の半分ほどの販売目標となったが、桃の節句前に訪れた畜養場では、社員が冷たい水に手を浸し出荷前の選別作業に追われていた。野方洋太朗場長は「鮮度が命なので感覚を研ぎ澄まして検品している。安心安全なハマグリを食べてほしい」とアピールする。

シーアグジャパン「社長の肥後隆志さん」

社長の肥後隆志さん

シーアグジャパン

 

よかもんのススメ…

ビジネスホテル オルビス

ビジネスホテル オルビス「はまぐりそば」

はまぐりそば

 海のエキスたっぷりの「はまぐりそば」(770円)や「海パスタ」(880円)を食べられる(はまぐりそば、海パスタは例年5月いっぱい提供。生きたハマグリを使うので早めの予約を)。

「生きたまま調理するからうま味が強い。アサリも好きだけど、ハマグリの上品なうま味は格別」という支配人の肥後巳代さんは、シーアグジャパン社長の肥後隆志さんの妻。

ビジネスホテル オルビス「海パスタ」

海パスタ

このホテルは「南隅にビジネスホテルを」と隆志さんが40年前に建て、巳代さんが子ども5人を育てながら切り盛りしてきた。挑戦を続ける夫に振り回されながらも「少年の心を持っていて、立ち止まることがない。夫婦というより戦友かな」と笑う。

ビジネスホテル オルビス

 

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