
ただいまオンラインバスツアー、ライブ中なう
求められる観光の選択肢として…
1984年にマイクロバス3台から運行を始め、今では県内有数の観光事業者となった南薩観光。旅行商品の販売を中止、休業を余儀なくされるなど、先が見えなかった2020年4月、オンラインバスツアーを試みようとしていた香川県の琴平バスと、ツアー商品を作ることになった。
「今、求められる観光」「旅番組やパンフレットとの差別化」の問いと向き合い、完成。8月のツアー開始以降、参加者は600人に上る。
川辺仏壇伝統工芸会館や知覧平和公園など現地をガイドが訪れ、スマートフォンを通して案内。参加者は、Zoomを使い、ネット経由で観光を楽しむ。
事前に届いた焼酎で乾杯をし、生産者と話をしながら日本茶を味わう体験は、双方向のオンラインツアーならでは。
現地を知り尽くしたガイドが読み上げる特攻兵の遺言も、旅に臨場感を与えていた。
同社役員でガイドも務める村方直己さんは、「遠方の家族と一緒に参加して、モニター越しで再会を喜ぶ姿や、高齢者など移動が難しい方が旅を楽しむ様子に、こちらまでうれしくなる」と今後の可能性を見据える。
南薩観光
- 南九州市知覧町郡5500[MAP]
- TEL:0993-83-2275
- HP/GSE南薩観光
- /@guanguang.nansa
- /@CorpGse
- /gse_nansatsu
老舗・名店の挑戦
世代を越え歴史を紡ぐ老舗や、こだわりの品を提供する地域の名店。コロナ禍で試練にさらされながら、新商品開発や新業態への進出で生き残りを図っています。変化を恐れず新たな伝統や定番商品づくりを模索する、老舗・名店の挑戦を追いました。