
今後発表予定の「木樽熟成ゆずサワー」。ジャパン・グレートビア・アワーズ2021ゴールド受賞
伝統の発酵技術を応用。黒酢職人が造る本格ビール
2003年創業の福山黒酢。200年の歴史がある黒酢造りの蔵元では新参だが、現代に合う商品開発で新風を起こしてきた。
16年からはクラフトビール(地ビール)造りを始め、レストラン「黒酢の郷 桷志田」で提供している。黒酢造りの伝統の発酵技術を生かし、職人が丁寧に手造り。20年秋から瓶ビール販売を始めたところ、コロナ下の家飲み族に人気だ。
ビール事業責任者の竹下義隆さんは「麴や乳酸菌、酵母など微生物を扱う点が共通。ビールに黒酢を入れるとかではなく、本格的なブルワリーを目指している」と技術にこだわる。
黒酢仕込みの経験もある新山義友さんは「菌は生き物だから、同じ条件でも同じようには働いてくれない。苦労したのは、“桷志田のビール”に造りあげることかな」。酵母や副原料を変え、多彩な味わいのビールを生み出す。
黒酢レストランで人気イチオシの黒酢ランチ極コースもどうぞ。
黒酢レストラン 黒酢の郷 桷志田
- 霧島市福山町福山大田311-2[MAP]
- TEL:0995-55-3231
- 営/9:00~17:30
- 休/12/31~1/1
- P/あり
- HP/黒酢の郷 桷志田
- /@kakuida
- /@kakuidatubochan
老舗・名店の挑戦
世代を越え歴史を紡ぐ老舗や、こだわりの品を提供する地域の名店。コロナ禍で試練にさらされながら、新商品開発や新業態への進出で生き残りを図っています。変化を恐れず新たな伝統や定番商品づくりを模索する、老舗・名店の挑戦を追いました。