
もち米蒸しの桜あんかけ
ひな祭りの食卓にいかが?
桜餅は塩漬けにした桜葉と小豆あん入りの餅生地の組み合わせが絶妙で、春の訪れを感じられる和菓子の一つです。
今回は小豆あんの代わりに肉あんを詰めて蒸し、温かい一品に仕立てました。春の香り豊かな蒸し物をとろみのあるだしあんで楽しんでください。
もち米蒸しの桜あんかけレシピ
- ~材料~(4皿分)
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- もち米:1/2合
- 水:1/2合分
- 赤米、紅こうじや食用赤色素:好みで少々
炊飯器の場合は、もち米1合と水1合分で炊くと作りやすい。残ったものはおはぎや桜餅にするか、冷凍保存がお薦め - 塩漬け桜葉:4枚
- だし:600ml
- 薄口しょうゆ:大さじ1
- 酒:大さじ1
- 塩:小さじ1
- ニンジン・タケノコ・キヌサヤ・桜花塩漬け:適宜
- 水溶きくず粉(片栗粉でも可):くず粉=大さじ2、水=大さじ3
- 肉あん 30g×4個分
- 豚肉:100g
- ネギ:15g
- 砂糖・酒:各小さじ2
- 薄口しょうゆ・ごま油:各小さじ1
- 塩・こしょう:少々
- ~作り方~
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- もち米を洗い、水に30分以上浸してから炊く(色付けしたいときは、赤米や紅こうじ少々を加えて浸す)。炊き上がったら米粒を軽く潰してラップに包み粗熱を取る。
- 肉あんの材料をボウルに入れ、よくまぜて4等分する。
- 鍋に、くず粉以外の調味料とだし、食べやすい大きさに切ったニンジンやタケノコを加えて十分軟らかくなるまで弱火で煮る。水溶きくず粉を加え、とろみがつくまで火を通す。キヌサヤは塩(適宜・分量外)を加えた熱湯で約1分ゆで、水にさらして斜め半分に切っておく。
- ①を4等分してラップに1つずつ置き、手を水で湿らせて10cmに円く広げ真ん中に肉あんを置く。ラップごと丸めてラップを外しクッキングシートに置く。湯気の上がる蒸し器に並べ強火で6分蒸す。
- 蒸し上がった④を桜葉でくるみ、③の野菜と一緒に器に盛って桜花塩漬けを飾り、③のだしあんをかける。
料理制作・監修

松﨑直子さん
薩摩川内市生まれ。夫の転勤に伴い県内離島含む10市町村に移住を重ね、現在は故郷の薩摩川内市で夫との2人暮らし。
暮らしの一部になっている料理・お菓子作りは「家族や友人との大切なコミュニケーションツール。調理は旬の食材と四季が頼りの独学です」と語る。
温もりを感じる美しい料理の数々は、写真共有サイトInstagram(インスタグラム)で19,000フォロワーから支持されている。
松﨑直子さんのEssay
一昨年のひな祭りは、帰省中の娘が友人たちを招き、さつますもじには牛肉のしぐれ煮を、赤い膳にはハマグリの潮汁を添えて祝い膳を囲みました。
その後、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で娘たち家族の帰省も遠のき、それぞれの暮らしを遠くから見守る日々が続いています。
ひな祭りの食卓にお薦めのもう一品がもち米蒸しの桜あんかけで作った肉あんを使ったおかずです。作り置きしておくと、さっと蒸して食卓に出せるので重宝。春らしいシューマイを添えて、健やかな1年を願います。
薄焼き卵シューマイレシピ
- ~材料~(6個)
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- 卵:2個
- 塩:少々
- 水溶き片栗粉:水・片栗粉 各大さじ1
- 肉あん:120g
- 三つ葉:軽くゆでる
- エビ:片栗粉、塩、酒で下処理する
- ~作り方~
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- ボウルに卵と塩、水溶き片栗粉を入れてまぜ、フライパンで直径約20cmの薄焼き卵を2枚作り、8~9cmの円形に3枚ずつ型抜きする。
- 薄焼き卵で6等分した肉あんを包み、三つ葉の茎で結ぶ。
- エビに片栗粉をまぶしてのせ、強火で6分蒸す。
- 好みで酢じょうゆやからしを添える。