
なんかやな感じ…
楽しく、いきいきと働くために。若い人が活躍できる鹿児島にするために。
フェリアでは仕事内容・環境に関する読者の悩みや相談を募集。労働局とタッグを組んで、あなたの不安に寄り添います。
ある女性社員のお悩み…
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悩み
新入社員の後輩が「仕事が遅い」と先輩たちから毎日強い口調で怒られたり、体形に関する陰口を言われたりしていました。仕事を手伝うと「一人でさせなさい」と私も怒られ、どうしたらいいのか…。上司は見て見ぬふり。入社して1年も経たずに、後輩は会社に来なくなりました。
(鹿児島市 ペンネーム マツコ・26歳女性)
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回答
毎日の強い口調での叱責(しっせき)や陰口、孤立させるような行為、能力以上の仕事の要求はパワーハラスメントに該当します。「救えるかもしれない」という意識を周りが持つことが大切です。
中小企業でも令和4年からパワーハラスメント防止対策が義務化され、事業主には相談体制の整備などが求められます。匿名や第三者からの相談でも、内容次第では労働局から事業主に行政指導を行うことが可能になります。後輩への嫌がらせで不快な思いをしたマツコさんもパワハラの被害者の一人です。一緒に対策を考えてみませんか。
(鹿児島労働局 雇用環境・均等室)
パワハラの定義とは?

職場のパワーハラスメントとは、同じ職場で働く人に対して、職務上の地位や人間関係など職場内での優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える、または職場環境を悪化させる行為です。
下の「パワハラの6類型」を参考に考えてみましょう。
パワハラの6類型 ※一例です
1.身体的な攻撃
殴打、足蹴り、物を投げつけるなどの暴行・傷害行為
2.精神的な攻撃
脅迫や人格否定。必要以上の叱責など
3.人間関係からの切り離し
集団無視や仲間はずし。別室に一人だけ隔離するなど
4.過大な要求
業務上不要なことや遂行不可能な仕事の強制、仕事の妨害など
5.過小な要求
能力や経験とかけ離れた、程度の低い仕事を命じるなど
6.個の侵害
職場外での継続的な監視。病歴など個人情報の暴露など
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パワハラに悩んだら
こころのクリニック Vol.1

悩みを抱えたとき、他人から掛けてもらった「つらかったね」のひと言で心が軽くなった、という経験を誰でも持っているのではないでしょうか。
悩みの中にいる人にとって「共感してもらえる」味方がいることは大きな支え。「普段と表情が違うな」など、周りが早めに気付き、声を掛けられるといいですね。
パワハラや人間関係に悩んだときは、紙に書き出してみてはどうでしょう。「事実」「自分の気持ち」「どう対応したか」など箇条書きで構いません。心が整理され、また上司などに相談する際に文字で見せると伝わりやすくなることがあります。
厳しい言葉を投げかけている人の中には、傷つけていると気付いていない場合が。そのような時にも紙面で伝えれば、理解してもらえるかもしれません。
心の不調を感じたら、クリニックを受診したり、思い切って休んだりすることも重要です。対処は回復力のあるうちに、早ければ早いほど良いもの。相談しやすい、休みやすい職場の雰囲気を作りたいですね。
同じ職場で働く仲間同士、「持ちつ持たれつ」の気持ちを大切に、心地よい関係でいられますように。
スリジエこころのクリニック院長
髙橋多鶴子

スリジエこころのクリニック
- 心療内科、精神科、内科
- 鹿児島市南郡元町6-16-2F[MAP]
- TEL:099-208-0606
- HP/スリジエこころのクリニック