
もはや国民病ともいえる腰痛…
皆さん、どのような痛みに悩まれていますか?
私のペインクリニック外来には、連日首、肩、腰、膝、足、帯状疱疹などさまざまな痛みに悩む多くの患者さまが受診されます。その中でも、今回は日本最多の痛みといわれる腰痛に焦点を当てたお話をしていきたいと思います。
もはや国民病ともいえる腰痛はガイドライン上、脊椎由来、神経由来、内臓由来、血管由来、心因性、その他の6つに分けられます。
私はその中でも脊椎由来の病気を
- 筋性(筋肉痛など)
- 骨性(椎間関節痛、仙腸関節痛、腰椎圧迫骨折など)
- 神経性(腰部脊柱管狭窄症、坐骨神経痛など)
- 椎間板性(椎間板ヘルニアなど)
の4つのタイプに区分けしています。
聞きなれない病気もあるとは思いますが、各々特徴として
- 筋性腰痛は重労働や運動をした後に起こることが多く、「ここが痛い」と局所的な痛みがあります。
- 骨性腰痛は重い物を持ったり、急に立ち上がった時に起こることが多く、「腰のここらへんが痛い」と広がるような痛みがあります。特に腰椎圧迫骨折は「しりもちをついた」などが原因として多く、入院や手術の可能性があり、要注意です。
- 神経性腰痛において特に特徴的なのが、「おしりや太ももの裏、足の外側やふくらはぎに痛みやしびれがある」ということです。これは脊髄神経が圧迫されることが原因で、どの神経が圧迫されるかによって痛みやしびれの場所が変わったり、急に起こることもあれば、徐々に進行することもあります。
- 椎間板性腰痛の初期には2のような腰に広がるような痛みがありますが、進行して神経を圧迫すると3のように腰以外の部分に痛みやしびれが生じます。
ということが挙げられます。
『神経ブロック』は病気の治癒を早め、手術を回避でき、長引く痛みを打開できる可能性があるので、上記症状に心当たりのある方は一度ペインクリニック内科を受けてみてはいかがでしょうか? もちろんその方の症状や注射はちょっと怖い、というご希望によっては内服やリハビリのみも可能ですので気軽にご相談ください。
主な対象となる症状や疾患
- 腰や足の痛み(腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、腰椎椎間関節症など)
- 首や肩、腕の痛み(頸椎症、頸椎椎間板ヘルニア、肩関節周囲炎など)
- 帯状疱疹の痛み、帯状疱疹後神経痛
- 顔面の痛み(三叉神経痛など)
- 頭の痛み(片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛など)
- 癌による痛み
- 末梢血行障害による痛み(閉塞性動脈硬化症、バージャー病など)
- 顔面神経麻痺
- 複合性局所疼痛症候群
- その他
フェリア紙上クリニック担当医

- 診療科目/整形外科・内科・ペインクリニック内科・リウマチ科・リハビリテーション科・呼吸器外科・消化器外科・循環器内科・放射線科・麻酔科(安田智嗣、鶴丸健士、前原光佑)・眼科・耳鼻咽喉科・歯科・小児歯科・口腔外科
- 診療時間/9:00~18:00
- HP/前原総合医療病院

2020年9月23日にグランドオープン
- 質問や感想を募集します
-
ペインクリニックに関して、質問や感想を編集室までお寄せください。
📧/felia@373news.com【ペインクリニックについて】