
鹿児島の郷土菓子 ねったぼ
素朴なおやつを華やかにアレンジ!
いも餅は蒸したサツマイモと餅を一緒につき、きな粉をまぶした郷土菓子です。鹿児島では「ねったぼ」と呼ばれ、年末の餅つきや正月の残り餅で昔からよく作られてきました。
サツマイモの優しい甘さが広がる素朴なお菓子を、見た目も華やかにアレンジしました。
ねったぼレシピ
- ~材料~(4人分)
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- サツマイモ:300g
- 餅:150g
- 砂糖:大さじ3~5
- 塩:ひとつまみ
きな粉、うぐいす粉、白・黒ごま、純ココア、小豆あん、砂糖(黒糖でも)など好みで
- 小豆粒あん(作りやすい分量)
- 小豆:200g
- 砂糖:160g(小豆の8割ぐらいが目安)
- 塩:ひとつまみ
- ~作り方~
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小豆粒あん
- 小豆を洗って鍋に入れ、たっぷりの水を加えて強火にかけ、沸騰したらざるにゆでこぼす。
- 鍋に小豆を戻してかぶるぐらいの水を入れて火にかけ、沸騰したら弱火にしてあくをすくい、水を足しながら軟らかくなるまで煮る。
- 指でつぶせるぐらいの硬さになったら砂糖と塩を加えかきまぜ、好みの硬さまで煮詰める。冷めると硬くなるので、少し緩めの方がしっとり仕上がる。
ねったぼ
- サツマイモは皮をむいて3cm幅の輪切りにし、水に浸してあくを抜く。ざるに上げて水気を切り、10~15分蒸す。
- ①に餅をのせ、再び蒸す。餅が軟らかくなったら、サツマイモと餅をすり鉢(またはボウル)に移し、すりこ木でつく。
- ②に砂糖、塩を加えてさらに練りまぜる (砂糖の量は好みで調整)。
- ③を食べやすい大きさに丸め、きな粉、うぐいす粉、純ココアにそれぞれ砂糖を同量まぜ合わせたものをまぶす。ごまと砂糖はまざりにくいので、砂糖は生地に入れ、ごまをまぶす。小豆あんは薄く延ばして丸めた③を包む。
餅の量はサツマイモの半分~3分の2が目安ですが、多少多くても大丈夫です。サツマイモの種類や餅、砂糖の量によって、出来上がりの軟らかさが変わります。丸めにくいときはバットにきな粉と砂糖を合わせたものを広げていも餅を流し入れ、さらに振りかけてラップをかぶせて、3時間ほど置きます。冷めると切り分けやすく、きな粉と砂糖もなじんで一段とおいしくなります
料理制作・監修

鎌下直子さん
鹿児島市生まれ。夫、息子、娘の4人家族。
料理好きの祖母や料理講師だった母の影響もあり料理の道へ。出産後、日々の食の重要性を再認識し、食生活アドバイザー、国際薬膳食育師、アスリートフードマイスターなどを取得。レシピ開発や学校・企業での料理講師に携わる。
「家ごはんを大切に」をモットーに食育、伝統料理、料理法、栄養などあらゆる切り口から食スタイルを提案している。
鎌下直子さんのEssay
冬が旬のダイコン。この時季は軒先で干す光景をよく目にします。わが家でも気温が下がり、晴天が続く日を選んで寒干し大根を作ります。
寒風にさらされたダイコンは水分が抜け甘みが増します。常備しておくと、大根が出回らない時季に大助かり。お日さまの匂いのような独特な風味が、煮物や炒め物をより一層おいしくしてくれます。
この時季に仕込む寒干し大根の漬物はわが家の大切な保存食。パリパリとかみ応えのある食感で、ご飯のお供にお茶請けにと1年通して重宝しています。
寒干し大根の漬物レシピ
- ~材料~
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- 寒干し大根:1kg
- しょうゆ:500ml(薄口でも濃い口でも好みで)
- 砂糖:350g
- 地酒・酢:各100ml
- ~作り方~
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- ダイコンはさっと熱湯をかけ水分を拭き取り、薄切りにする。
- 煮沸消毒した保存容器に①と調味料を入れふたをする。時々容器を揺すり、液を満遍なくいきわたらせる。2~3週間後が食べ頃。