
サクサクッと柔らか食感♪鹿児島県産レンコン、錦江町で栽培中!
栄養満点!泥の中に眠るお宝
「先を見通せる」として正月料理に欠かせない縁起物レンコン。
ビタミンCや食物繊維、ポリフェノールなど栄養が豊富で、美容に、健康にいいと注目の食材だ。レンコンの食用部分は茎が肥大化したもので、穴は地上の葉から空気を取り入れる通気口だ。
錦江町田代地区の水田を訪ねると、レンコン部会長の弓指義洋さんが膝まで泥水に浸かり、収穫に汗を流していた。
専用のレンコン掘り機がホースで泥を飛ばせば、3、4個の節が連なったレンコンが浮かんでくる。
これまではポンプを担ぎ高水圧ホースを手で操作する重労働だったが、今季は昨年末に県と町の助成金を使って部会で導入したこの機械が大活躍。「半日仕事が1時間で済むようになった」と喜ぶ。
耕作放棄地の活用や水稲転作のため、町がレンコン栽培を推奨し始めたのは2015年。
町産業建設課の荒木義文さんは「一斉に収穫期を迎える米と違い、収穫期間が9月から半年間と長く、出荷計画が立てやすい。
茨城や熊本などが一大産地だが、亜熱帯性植物だから暖かい地方に向いているはず」と利点を挙げる。
現在、3農家が150a(アール。150a=1.5ヘクタール)で栽培し、約20トンの収穫を見込む。植え付け時期の3月頃は、町の木質バイオマス発電で生じる温水を田に送り、水温を上げて育成を促している。
県内に産地がなく「教えてくれる人もなく最初は手探り。毎日田んぼを見に行ったよ」と弓指さん。
課題は収益を上げること。収量を増やし、青果市場に出すのが目標だ。
「錦江町産レンコンを有名にしたい。それには仲間が必要。若い人が増えてくれたらなあ」と願っている。
混ぜても味が変わらず、手軽に栄養を補えるので「ハンバーグのつなぎ、コーヒーや茶に入れてどうぞ」と弓指さんオススメだ。
錦江町役場田代支所
- 錦江町田代麓827-1[MAP]
- TEL:0994-25-2511

よかもんのススメ…
道の駅 錦江にしきの里
錦江町のレンコンは、鹿児島市の「おいどん市場」や鹿屋市の「どっ菜市場」、錦江町の「道の駅 錦江にしきの里」などで買える。地元のにしきの里が扱うのは袖山純男さんのレンコン。
「正月が近づくとよく出ます。これからですね」と担当者。国道269号沿いにあり、錦江湾・開聞岳・桜島を展望できる物産館で、2006年に開館、道の駅になって7年となる。
農家から毎日直送される新鮮な野菜や海の幸、総菜、加工品などが並ぶ。地元の農産物加工グループ「うんめもんの会」のあくまきやけせん団子、弁当なども人気だ。
道の駅 錦江にしきの里
- 錦江町神川3306-18[MAP]
- TEL:0994-22-0831
- 営/8:30~18:00
- 休/12月31日~1月3日
- P/あり