
レストラン「KUTON(くーとん)」の炭火焼黒豚肩ロースステーキ
ブランド豚を生産する誇り、おいしさ作るプロの技…
季節の花々が彩る霧島ケ丘公園内、黒豚商品に特化した施設「くろぶたの丘」が2020年6月にオープンした。1、2階に加工場、4階にレストランや加工品直売所、テイクアウトショップなどを備える。

天気の良い日は、開聞岳を望むことができる施設の屋上
経営するのは、黒豚を生産・処理・加工・販売まで一貫体制で行う南州農場だ。
「かごしま黒豚」には、一般的な豚よりも長い飼育期間や、飼料に一定の割合のサツマイモを加えるなど、ブランドを守るための定義がある。
「豚は頭が良く、ストレスを感じやすい動物。飼育環境も肉質に影響する」と営業担当の本釜洋寿さん。
広大な土地と自然に恵まれた大隅の地で、時間と手間をかけ、丁寧に育てている。

加工品製造の指揮をとるのは、16年間ドイツでハム・ソーセージの加工を学び、ドイツ食肉マイスターを取得した小林良子さん。
「日本人に評価される味を」と培った技術や知識を生かし、新商品開発にも挑む。
小林さんが開発した「黒毛和牛熟成生ハム」は、2019年の特産品コンクールで最高賞を受賞した。
ウインナーのぷりっとした食感には、脂と水を乳化させるリン酸塩(食品添加物)が通常欠かせないが、“温と体”と呼ぶ新鮮な黒豚を使うことで、豚が持つ本来の力(成分)を生かし、無添加で製造することができる。
「時間との戦い。近場に自社農場や食肉処理施設を持ち、徹底された衛生管理下でなければできない製造方法」。
個体差を見極め、味を調整する仕事は、豚の生態から学んだプロにしか成し得ない技。「大切に育て、注いだ愛情がおいしさにつながっている」
- ウインナーとフランクの違い
-
日本では
羊腸🐑を使うものをウインナー
豚腸🐖を使うものをフランクと呼ぶ。ソーセージは総称で、ウインナーもフランクもソーセージの一種。
くろぶたの丘(南州農場)
- 鹿屋市浜田町1250 霧島ヶ丘公園内 [MAP]
- TEL:0994-47-2929
- HP/南州農場 くろぶたの丘
- /nanshunojo1976
南州農場DINING KUTON
くーとん
- TEL:0994-47-3929
- ランチ/11:30~L.O.14:00
- ディナー/17:00~L.O.21:00
- 休/毎週水曜・他
- HP/南州農場DINING KUTON
KUROMARCHE
くろまるしぇ
- TEL:0994-47-3986
- 営/10:00~17:00
- 休/毎週水曜・他
- HP/KUROMARCHE
よかもんのススメ…
焼肉 南州農場
南州農場直営の焼肉店。「地元産の最高の肉を、地元で味わってもらいたい」と店舗を担当する蛭川智樹さん。
A5ランクのオリジナル黒毛和牛ブランド「南州黒牛」、自社こだわりのウインナーなどを直営店ならではの価格で提供する。
「食べてほしい味」と珍しい部位も提供し、希少部位の「上トントロ」は1人2枚サービスする(乳児を除く)。
「サーロインステーキ」(4,980円・200g)と「リブアイステーキ」(3,980円・150g)は、月~木曜限定で1組1枚半額に。うれしい各種サービスも人気の秘訣だ。
焼肉 南州農場
料金は全て税抜き