
今宵は『花之家』にて、連載を締めくくり。
ライター鯱の酒場放浪記(鹿屋市)
連載を締めくくる店を思案していたら故郷に足が向いた。実家から歩いて10分。いけすの水音に胸が高鳴る。
カウンターに立つ大将の松山健作さんは客から「まっちゃん」と親しまれ、柔和な笑顔から人柄がにじむ。
大阪の割烹や料亭で修業を経て帰郷。13年前に店を構えた。
カワハギのお造りが大好物。
肝ポン酢はさらなり。いけすのカワハギは「サイズが大きいから」と大将の歯切れは悪く3,500円。「ご褒美」と唱えて注文した。
活き造りに艶やかな肝と湯通しした薄皮も並び、肝の滋味深さと、さわやかな自家製ポン酢の調和にうっとり。アラはみそ汁でいただいた。
料理の盛りつけに辺塚(へつか)だいだいが添えられ、大将の丁寧な食材の話に隣の常連客を交えて会話が弾む。
田舎の夜は暗い。店を出ると楽しい余韻は夢のように虫の声しか聞こえなかった。
今宵はここでひとり酒。
寿司・割烹 花之家
- 鹿屋市串良町上小原2625-2[MAP]
- TEL:0994-63-7337
- 営/11:30~14:00、17:30~22:00
- 休/月曜(祝日の場合は翌日)
- 酒場DATA ※価格は税抜き
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- ビール:生ビール/500円
- 焼酎:1合/500円~
- 飲み放題コース:なし
- 飲み放題のみ:なし
- ビールも飲み放題:なし
- 女ひとり酒レベル: 茶帯
- お手洗い:洋式
※女ひとり酒レベルは、ライター鯱の主観です。
白帯 :女ひとり酒の客多し
紫帯 :ドアを開けば笑顔で歓迎
茶帯 :1回行けば、あら平気♪
黒帯 :女は度胸! 心が強いのか鈍感なのか