
おいしいお米が食べたい…炊飯のコツなど、お米のイロハお届けします
日本人の主食といえば、やっぱり白いお米! ご飯がないと、おいしいお肉やお魚料理も何だか締まらないって人も…。
さぁ、待ちに待った新米の季節の到来です! 知れば知るほど好きになる、鹿児島のお米事情から、おいしくいただくコツまで、お米のイロハをお届けします。
五ツ星お米マイスターに聞いた!おいしいお米のイロハ
教えてくれる人
五ツ星お米マイスター 室屋英和さん
- 鹿児島パールライス
水が冷たい寒い時期は、米とぎ不要の無洗米がおすすめ。ヘドロや赤潮の原因になるとぎ汁が出ないので、自然に優しく、節水にもなりますよ。
五ツ星お米マイスターとは…
日本米穀商連合会が主宰する、お米の専門職経験者のみが受験できる資格。県内の取得者は3人。

鹿児島のお米
台風の影響を受けやすい鹿児島や宮崎には、秋に収穫する「普通米」に加え、夏に収穫する「早期米」があります。種子島では「早期米」が主流。毎年7月下旬頃から日本一早い新米が採れます。
主な早期米
コシヒカリ
- 日本で最も多く収穫されている、粘りとうま味が特徴的な品種。
- 主な県内産地:種子島、南さつま市、志布志市、大崎町
イクヒカリ
- 粘りが特徴で、冷めてもおいしい。
- 主な県内産地:鹿屋市、東串良市、志布志市、大崎町
主な普通米
ヒノヒカリ
- 九州、西日本地域で多く収穫されており、食味のバランスが良い。
- 主な県内産地:北薩地域、姶良・伊佐地域、曽於市
あきほなみ
- コシヒカリとヒノヒカリを継ぐ、温暖な気候に合う品種。粒が大きい。
- 主な県内産地:北薩地域、姶良・伊佐地域、曽於市

お米をおしいくいただくために…
おいしい鹿児島県産のお米たちを、さらにおいしく食べるために、ご家庭でできることを教えちゃいます!
保存するときは?
密封できる食品保存容器に入れ、涼しい場所で保管を。臭いを吸いやすいので、そばに置くものには気を付けて。購入後(精米後)は、1カ月以内に使い切ること。
米とぎは?
お米は水をよく吸うので、汚れた1杯目の水は素早く捨てよう。スーパーなどで購入した米は、水が濁っていても3回ほどの米とぎで十分。お米は手のひら大のボールをつかむようにとぐ。
冷凍保存時の注意
食べない分は、炊きたてをできるだけ早くラップで包み、あら熱を取ってから冷凍庫へ。一杯ずつ、ラップに四角に広げて包むと、冷凍庫の整理がしやすく、電子レンジでも均等に熱が通りやすい。
炊飯(炊飯器)のコツ
お米と水の分量はきっちり計ること。水は冷たい方が良いので、氷を1、2個入れてもOK(水の量は調整を)。炊飯器のメーカーや機能ごとに異なるが、炊飯前の水に浸す時間は30分が基本。炊けたらすぐに混ぜ、ふたをして5分蒸らしたら、ふっくら、ツヤツヤのご飯に。
取材協力/鹿児島パールライス
鹿児島市南栄3-17-1
TEL:099-268-1234

県北産米の魅力とは…
「伊佐市、湧水町、さつま町などの県北部は、寒暖差が大きく、標高の高さやきれいな山水、粘土状の土壌と米にとって良い環境が整っている」と農業生産法人「初穂」、代表取締役の小濱隆司さん。
米の稲穂が発育・肥大する“登熟”に影響を与えるのが寒暖差。昼夜の温度差が米を充実させる。「登熟から刈り取りまでの期間は通常30日ほどだが、県北部では40~50日と日数を長くとるところが多く、米の充実度が違う」
品種は「あきほなみ」や「ヒノヒカリ」が主流。県独自の品種「あきほなみ」は、日本穀物検定協会が定める、最上級ランクの“特A”を7年連続で獲得した。冷めてもおいしい「ヒノヒカリ」は、おにぎりにぴったりだ。
さつま町で米の加工、販売を行う傍ら、南さつま市に田んぼがあり、生産農家の顔も持つ小濱さん。「米はグルテンフリーで体に優しく、元気を作る熱源になる」

お米の表示を見てみよう
単一原料米
産地、品種、産年が同一で、産地などの証明を受けた、ブレンドしていない原料玄米。
複数原料米
単一原料米に該当しない、主に産地・産年などが異なるブレンドした原料玄米。
取材協力/農業生産法人 初穂
さつま町宮之城屋地2438-1
TEL:0996-52-0824

あきほなみを使った焼酎も!

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おむすび作り方を教えてくれた人
取材協力/結び屋[MAP]
TEL:099-230-7803