
神バナナ、食べたことある?スゴいバナナが鹿児島にあったのだぁ~
こだわり抜いた国産バナナ!
皮ごと食べられるバナナが南九州市川辺にあるという。その名も「神バナナ」1本877円。どんなバナナなのか。
興味をそそられ川辺町神殿(こうどん)の農場を訪ねると、牛舎に囲まれた山の中に大型ハウスが現れた。幹が一抱えほどもある大きな木に、たくさんの緑の房が下がっていた。
神秘的なたたずまいを見せるバナナの花。バナナはイモのように子株で増え、1本の木からは1度しか収穫できないという。
愛情たっぷりに育てる…
熱帯植物のバナナだが、神殿の盆地特有の寒暖差が栽培に適しているという。
農薬や化学肥料を使わないのが一番のこだわりで、肥料には枕崎のかつお節の煮汁や奄美のサトウキビの搾りかすなど自然のものを、水は名水百選に選ばれた地元のわき水を毎日くみ上げて与えている。
ハウスで温度や湿度を細かく管理、収穫したら1週間ほど追熟させる。
皮の薄さと濃厚だがさわやかな味わいが特徴の神バナナ。「神」は地名の神殿にちなむ。実家の畜産業を継いだ社長の東晃さんが、地元に若者の雇用の場を作ろうと5年前から栽培を始めた。
台湾バナナを改良した品種の苗を岡山から購入、土づくりから試行錯誤を続け、今年(2020年)で出荷3年目。主に大都市へ出荷、贈答用としてや、食物繊維や栄養分豊富な皮ごとスムージーにするジュース屋などから引っ張りだこだ。
農場で働き2年目の大迫功佳さんは元介護士。「子どもが皮ごと食べても安心なものを自分たちで育てて収穫できるのが大きなやりがい。バナナは繊細なのでちょっとした変化も見逃さないようにしています」と愛情いっぱいに育てている。
ちなみに皮にシュガースポット(黒い斑点)が出たら食べ頃。食物繊維豊富な皮は薄くて食べるとシャキシャキ。
神バナナ本社や同社HPから購入できるそう。
農業法人神バナナ
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よかもんのススメ…
A-Zかわなべ
神バナナはほとんどが東京・大阪など大都市向けに出荷され、鹿児島で購入できる店は本社以外で2店。その一つが、同じ川辺町内のA-Zかわなべだ。
生活必需品が一カ所にそろうA-Zは、客からリクエストがあれば仕入れるのがモットーだ。神バナナも客から「ないの?」と聞かれたのがきっかけだった。
扱うのは少し小さいサイズの2本入り(877円)とドライフルーツ「きゃんでぇーばなな」(299円)。青果主任の門之園愛子さんは「最初は売れるかなと思っていたが、結構出ている。テレビで見た、一度食べてみたいとか、面白いからお土産にという声が多い」と話す。
A-Zかわなべ