
グルテンフリーの米粉スイーツ。しっとりモチモチ感がたまらない…
小麦アレルギー対策の原材料、米粉を作る小城製粉!
団子に餅類、まんじゅうなど、和菓子の材料になる米粉を作る。アレルギーの原因物質、グルテンを含まない小麦粉に代わる材料として、最近ではパンや洋菓子の分野で注目されている。
「うどんやすき焼きのように”KOMEKO“を世界中に広めたい」と3代目社長の能勢勝哉さんは目を輝かせる。2013年からアメリカへ輸出を開始し、17年にはドイツに関連会社を設立した。
外壁に描かれた会社のシンボルマーク「みずほ印」。マークのモチーフは米粉を担いで売り歩いていた創業者の後ろ姿。「原料を大切に」という先代の思いを引き継ぐ。
一言に米粉と言っても種類はさまざま。原料は「うるち米」と「もち米」で、用途や要望によって乾燥や粉砕方法、ブレンドを変えており、約400種類の米粉を保管する倉庫では虫やゴミが入らないように外よりも気圧を高くし、風は外に向かって流れるように工夫している。
乾燥させた「うるち米」は、粗くしっかりとした食感の“かるかん粉”に、水分を含んだものは細かく粉砕することができ、滑らかな食感が洋菓子にあうそうだ。
送風と気温・湿度調整を行う差圧乾燥室では、真っ白い米が木船に薄く敷き詰められ乾燥の時を待つ。「米のうま味を残すには、時間をかけて自然乾燥させるのが一番」。
工場隣接「のせ菓楽」で米粉のスイーツ三昧を!
工場の敷地内には明治創業の菓子店「のせ菓楽(からく)」が店を構える。
この店で使う米粉を作るため、創業者の小城(こじょう)勇一さん(故人)が粉作りを一から学び、会社の基盤を作った。
現在、店を営むのは能勢社長の弟で取締役の小城吉輝さん。貿易事業も担当し、海外で参加した販売会やフェアでは、グルテンフリーへの関心の高さを肌で感じた。
瑞穂の実る国=日本が誇る米粉は、グローバルなニーズに応えるため若い力で世界へと羽ばたく。
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よかもんのススメ…
パティスリー フレンチブルー
Pâtisserie French Blue
シフォンケーキの素材は小麦粉と米粉の2種類!
鹿児島市の老舗ホテルで10年腕をふるったパティシエの弥勒(みろく)英樹さんが作るケーキは、大人の甘味好きを魅了する濃厚な味が特徴。「旬の果物を使うタルトやピスタチオの入ったチョコレートケーキはリピーターが多い」。
9月は栗、10月はカボチャのシフォンケーキが登場予定。暑い日には手作りのアイスキャンディーもおすすめ。
Pâtisserie French Blue
- 鹿児島市草牟田町3-21[MAP]
- TEL:099-295-3469
- 営/10:00~18:00
- 休/火曜(臨時休業あり)
- HP/Pâtisserie French Blue
- /@patisserie.frenchblue
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