
夏を乗り切るには、まず胃腸から
漢方の世界では、貧血は「血虚(けっきょ)」と呼ばれ、血の栄養が足りない状態で起こると考えます。原因としては胃腸の虚弱、冷え性、栄養不足など「気虚(ききょ)」も関わってきます。「これらを改善すれば良くなる」という考え方で、漢方処方を選んでいきます。
家庭ではまず胃腸を整えること。そして鉄をはじめミネラルやアミノ酸の多い食品を取ること。冷えを取ることも大切です。クーラーの効いた部屋でアイスクリームを食べたりジュースを飲んだりするとおなかを冷やし、胃腸が悪くなって貧血になる場合もあります。
その対策として、カレーやしょうが湯を摂取したり、コーヒーには砂糖でなく、はちみつを入れて飲んだりすることをおすすめします。野菜もサラダでなく、筑前煮やシチューなどにして温めてから食べるといいでしょう。就寝前に入浴する際は、シャワーだけで済ませず、ゆっくり湯船に浸かることも大切です。

水分を補給する際は、併せて塩分を取ることもおすすめしています。梅干しを携行するとなお良いでしょう。がんばって夏を乗り切りましょう!
教えてくれた人

笑漢堂薬局の
川畑耕平さん
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