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旅館 若おかみ/タレントからおもてなしの世界へ~要望に応えたい

指宿白水館 若おかみ 下竹原江美さん

旅館 若おかみ 下竹原 江美さん

下竹原 江美さん
(指宿白水館/鹿児島市在住)

創業70年を超える指宿白水館。松の緑と南国の海、和の佇まいが調和する広大な空間は、見るものを非日常へと誘う。「ここには長い年月をかけて築き上げた、守り続けたい唯一無二の景色がある」。おかみ(義母)、下竹原成美さんの下で10年間修業し、今年若おかみに就任した。「義母は細やかで、いつも忙しく動き回っているのに穏やかで大らか」と目標の存在は大きい。

自分探しで見つけた!好きな仕事と運命の人

テレビリポーターやラジオパーソナリティーなどで活躍した、元タレント。やりたいことが見つからず、OLや日本縦断旅を経験したが、23歳の時、好奇心旺盛な性格と需要がマッチした。「自分探しの中で見つけた楽しいと思える仕事だった」。「出たとこ勝負」と緊張は度胸ではね飛ばす。

27歳で結婚を決意した相手は名旅館の跡取り、指宿白水館副社長の下竹原利彦さん。テレビの生中継をきっかけに訪ね、縁がつながった。「夫は私と正反対の性格。気負いがなく、じっくりと腰をすえて仕事ができる人」と尊敬する。

「日が経つに連れ、おかみになる現実を実感するようになった」。見習いとしてテレビ取材を受けた際、タレント時の感覚で発言し、周りからの反応に冷や汗をかいたこともある。経験を積み重ね、持ち前の親しみのあるキャラクターと、求められるおかみ像とのはざまでバランスを取る。

地道に歩む、おかみへの道

一番の大仕事は、週に1回の花の生け替え作業。チェックアウト後の10時から15時までの間に、250カ所を一気に行う。おかみは旅館の顔。「一つ一つの言葉に気を配り、深く広く知識を増やして要望に応えたい」。おもてなしの様子に触れ、客の感想に目を通す中で、ニーズを客観的に考察し、旅館業の奥深さに魅了される日々だ。

「華やかな業界だが、関わる多くの人たちの地道な仕事で創り上げられている」。今年は新型コロナウイルス感染拡大に伴い、一時休館した時期もあった。静まり返った館内には、来るべき再開の日に向け、黙々と植栽の手入れや清掃に励むスタッフたちの姿。「自粛生活の疲れを癒やしに来てほしい」と変わらぬおもてなしの心で迎える。

指宿白水館 接客中の様子

接客中の様子

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下竹原 江美(しもたけはら・えみ)さん
プロフィール

鹿児島市生まれ、2003年福岡の短期大学を卒業。福岡でOLを2年、鹿児島に帰省しキャラクターショーMCなどのアルバイトを1年経験。05年清友(派遣会社)に所属し、テレビリポーター、MC、モデル、ラジオパーソナリティーとして活動。その間、06年度本場大島紬代表クイーン、全日本きものの女王選出大会の九州代表に。10年に結婚し、13年退職。現在長女(9歳)と次女(6歳)の母。子育ての傍ら、10年間のおかみ修業を経て、20年若おかみに就任した。

今これに夢中です
「芝居」

見るのも、演じるのも好き。劇団の稽古や、東京で演技のワークショップに参加する。今年公開予定の映画「大綱引の恋」に出演。

資格について

温泉ソムリエ、秘書技能検定準1級取得。華道、茶道、着付けを勉強中

今後の目標

売店商品や特産品・宿泊券を販売する、指宿白水館オンラインショップ「女将のおとりよせ かみよせ」の運営を担当する。PRに力を入れたい。

 

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鹿児島で働く女性たちを紹介しているFelia!の『クローズアップ』。いろいろな職場で輝いている彼女たちの姿や、これまでの足取りをご紹介します。

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