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余慶尚子

はじめよう!「漢方&薬膳」ライフ ~余慶尚子のビューティーコラム~

皆さん、「漢方&薬膳」というと何を連想されますか?

きっと、漢方といえば漢方薬や中国、薬膳料理といえば苦みや生薬の入った鍋などを思い浮かべるのではないでしょうか。しかし、漢方は漢方薬だけでは無いですし、中国のものでもなく日本オリジナルのものなんです。そして、薬膳はとても美味しく、たいへん身近なお料理です。今回は、美容家の私が「巡り」をテーマに「美巡セラピスト」としての活動とともに、活動の柱にしている「漢方&薬膳」についてご紹介しますね。

 

「漢方」は日本オリジナル

この漢方、前述にて「中国のものではない」としていますが、由来はもちろん中国であり古代中国医学をベースにしています。奈良時代に日本に伝わり、それから日本の風土や文化に合うように経験によって確立されていきました。

そして「漢方」と呼ばれるようになったのは江戸時代の頃で、西洋医学であるオランダの「蘭学」と区別するために「漢方」と呼ばれるようになりました。ちなみに同じように古代中国医学をベースに韓国で確立されたのが、「韓方(はんばん)」、朝鮮は「高麗医学」、中国では「中医学」となります。もちろん、ベースとなるのが古代中国医学ですから、それぞれが似ているのですが、やはり私たち日本人は、日本で確立された「漢方」が必然的に合うと言えます。

 

「気」という概念

少し「漢方講義」になってしまいましたが、私が「漢方&薬膳」に夢中になり、専門的に職業として追求するきっかけになったのが、西洋医学にはなく東洋医学だけにある「気」という概念です。そう、やる気、元気の「気」です。漢方で「気」という概念は、生命活動のエネルギーとして大事な考えであり、存在です。私たちが思い悩んだときに「気が詰まる」、そしていいことがあったら「やる気が出る」など、「気」は普段の生活に欠かせないものであり、しかもイメージしやすいものです。そして、この「イメージしやすい」ということも私が「漢方&薬膳」に夢中になった大きな要因です。

 

女と男の7と8のストーリー

テレビCMなどで、「女は7の倍数、男は8の倍数で体に変化が訪れる」といういわれを聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?これは、東洋医学の教科書ともいえる2000年前の文献『黄帝内経(こうていだいけい)』に書かれている記述です。

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実は、こちらの推移、上のグラフを見てもお分かりのように、女性の健康や美に深く関わる女性ホルモンの「エストロゲン分泌」の推移とまったく同じような動きをしているのです。2000年も前に書かれたものが現代医学と同じなんて・・・と、とても「漢方」の奥深さを感じます。これひとつとっても、興味深いことなのですが、「漢方」は「経験医学」といわれるだけあって、理論を勉強していても私たちの生活に置き換えて、イメージしやすいのです。

そして、「女と男の7と8ストーリー」、周期を迎える度に、男性との差が1つずつ広がっていく・・・・例えば、白髪が目立ちはじめるのは、女「42歳」、男は「48歳」・・・・ なんて、口惜しいのでしょう・・・(笑

 

とってもカンタン!薬膳料理

さて、漢方についてもっとご紹介したいのですが、今回はこのくらいにしまして「薬膳」についてご紹介します。「薬膳」は、この漢方の考え方をベースにする「食」です。もちろん「生薬」を用い、病気の治療を目的とするものですが、「生薬」を用いなくても、心身の健康を維持し、病気を予防することも立派な「薬膳」の役割です。スーパーで買えるお野菜やお肉や食材で充分に薬膳料理は作れるのです。大事なことは、暑い寒い、湿度が高いなど置かれている環境の中で、自分の体調と体質が求めている食材を積極的に摂りいれることです。

 

旬のモノを食べる

例えば、夏は湿度が高くて暑い。その際は体にこもる「熱」をとり、むくみの原因になるカラダに不必要になった「湿」を追い出します。そして汗で失った水分を補うことが大切です。それにぴったりな食材が「夏」に旬を迎える食材、キュウリやニガウリ、トマトや冬瓜など、お肉であれば「豚肉」などがいいでしょう。このように、旬の食材は、今の私たちの体が求めているものでもあります。旬の食材を摂りいれることは立派な「薬膳」なのです。

豚肉の柑橘トマトソース煮込み

「豚肉」は体に潤いをもたらす食材であり、元気も届けてくれます。冬になると「羊肉」や「鶏肉」が体を温めてくれます。このように、すべての食材には体を冷やすや温める、体を潤す、イライラを解消してくれるなどなどの効果があるのです。これらを上手に毎日の食事に摂りいれるのが、「薬膳」なのです。

 

「美巡薬膳パーティ」

漢方&薬膳はとてもシンプルでイメージしやすく、毎日の生活で実現できるものです。これらをもっと身近に感じてもらうために、私は定期的に「美巡薬膳パーティ」という「漢方&薬膳教室」を東京で主宰しています。薬膳料理を美味しく召し上がっていただき、楽しくワイワイと「漢方&薬膳」に触れていただこうという機会です。皆さんに好評で嬉しい限りですが、いつか鹿児島でも開催できるようにしたいと思っています。8月16日号の「Felia」本紙にて「夏の疲れにさよなら!超カンタン薬膳レシピ」特集でも私のレシピを紹介しておりますので、ぜひご覧くださいね!

 

 

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