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霧島市で自然栽培にこだわった秋大豆を生産する男の物語

自然栽培でおいしさにこだわった秋大豆

自然栽培でおいしさにこだわった秋大豆

大豆に込める農への情熱…

マルマメン工房代表の増田泰博さんは「温暖な鹿児島には虫の付きにくい秋大豆が合っている」。福岡県出身のIターンで、この地に移住を決めたのは2009年。一人旅の途中、霧島市の食育活動に携わり、食や農業に興味を持つようになった。

秋空の下、霧島連山を望む大豆畑では葉が黄や茶色に染まり、収穫の時を知らせていた。

2ヘクタールの大豆畑

2ヘクタールの大豆畑

 

作業中の増田泰博さん

作業中の増田泰博さん

「山の土を汚すと錦江湾に流れる水を汚すことになる」という理由から農薬を使わない自然栽培にこだわり、手作業で一人黙々と草取りをする姿はたくましい。「鹿児島はしょうゆやみその消費量が多いのに、原料を育てる農家が少ない。地産地消で日本の五穀を守りたい」と、夏から秋は大豆、冬から春は小麦を育てる。

「マルマメン工房」の大豆を使った手作りみそは霧島市のギフト専門店「cocoleca(ココレカ)」で販売する。

手作りみそ

手作りみそ

試行錯誤を楽しみながら、選び抜いた大豆は黒、茶、赤、青色など9種類。「甘みの強いものやすっきりした味など、定番の白いフクユタカ以外にも種類はたくさんある」。

栽培方法が違う多品種を育てるには手間がかかるが、「生産のしやすさよりも、おいしいと思えるものを作りたい」。

色とりどりの大豆

色とりどりの大豆

「栽培面積に対して収穫量が少ない」と、増田さんの大きな手のひらに乗るのは小さな大豆たち。「みんながやらないものほど面白い。自分の求める味を作れるやりがいのある仕事」。

農業の景色に魅せられて9年。今では地域の店をはじめ、東京の割烹料理店からも注文が入る。

夕日に染まった畑を前に、「春になると小麦畑がきれいですよ」と目を輝かせた。

マルマメン工房

cocoleca(ココレカ)

 

よかもんのススメ…

日当山西郷どん村
ひなたやま せごどんむら

持ち帰り用の弁当

持ち帰り用の弁当

西郷隆盛が滞在した龍宝家を再現する「日当山西郷どん村」(入場無料)は、ガイドによる案内や足湯を楽しめる観光スポット。2019年12月には地元食材を使うランチや特産品を販売する「日当山無垢(むく)食堂」と「日当山商店」がオープン予定だ。

「子育て中のお母さんたちの力になれたら」と、近くで保育園も運営する取締役の古川貴弘さんは、持ち帰り用の弁当(700円~)や総菜の販売にも力を入れる。「マルマメン工房」の大豆は、煮豆やみそになって登場予定。「地元の人たちも集えるような場所にできたら」

地元の人たちも集えるスペース

地元の人たちも集えるスペース

日当山西郷どん村 観光案内所

  • 霧島市隼人町内1487-1[MAP
  • TEL:0995-73-3828
  • 営/9:00~18:00

「日当山無垢食堂」「日当山商店」については、(株)無垢=0995-45-8868へ問い合わせを。

 

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鹿児島よかもん紀行 霧島市MAP

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