
ユリとフェリー
Felia!をご覧の皆様こんにちは!下甑島(しもこしきしま)の地域おこし協力隊、「せきこ」こと関美穂子です。
暑い中いかがお過ごしですか?甑島は夏まっさかり!海も空も輝いていてとてもきれいです。
さて、甑島は2014年の4月に新しい高速船甑島が就航したことで日帰りでも楽しめるようになりました。しかし、私は今、甑島に住んでいるからこそ断言できます。
「せっかくなら甑島の夜と早朝を体感してほしい!」
というわけで、今回の特集は「日帰りだけではものたりない!夜や早朝の甑島」として甑島の夜や早朝の様子をお届けしたいと思います。
夜の始まり

時刻は夕方。
島内放送で時を知らせる音楽が流れ始めると子供たちは家路に。大人もぽつりぽつりと家に帰っていきます。
あたりはだんだん薄暗くなっていき、昼間のうだるような暑さは過ごしやすい夕涼みへと変化していきます。日中は暑すぎて溶けるように寝ていた猫たちも元気に歩きはじめ、海岸沿いにはお散歩をしている人たちや、海を眺めながら井戸端会議をしている人たちもいて、誰からともなく挨拶から世間話が始まります。

「今日も暑かったなあ。」
「明日は雨らしいぞお」
もし観光で甑島に来る場合はぜひ、地域の方に挨拶をしてみてください。
シャイな方もいらっしゃいますが、「どこから来たのね?」「明日は何をするの?」と楽しいお話ができるかもしれませんよ。
そして夕方から、いよいよ漆黒の夜へ。

雲の少ない日、空を見上げるとそこには満天の星。見えすぎて吸い込まれてしまいそうなほど。
周りに明かりが少ないので、都会よりもたくさんの星や天の川を見ることができます。無心にカメラのシャッターを切るもよし、ただただ波の音を聞きながら眺めるもよし。
また、下甑島にあるホテル親和館の露天風呂ではこの輝く星を見ながらゆっくりお湯に入ることができます。
いつもの自分を忘れて、今は「まっさら」な気分で自然を感じましょう。おもいおもいの星空の楽しみ方をしてください。
また、上甑島にあるこしきツアーズさんでは、甑島の海岸に打ち上がる漂着物の紹介、ナイトウォーク、隣の展望所にてゆっくり星空や月夜をみながらのリラックスタイムを過ごすナイトツアーも行っています。夜の物語をガイドに導かれて過ごす夜もまた素敵ですね。
そうそう、時間があれば、地元の人たちが陽気に集う居酒屋やスナックにも行ってみてください。
「いつも毎日同じことの繰り返し。なんだかつまらないなあ。」
「わくわくすること、ないかなあ。」
そんなことを考えているのなら、お酒の力も借りていろいろな人の刺激的な話に耳を傾けてみましょう。
一見怖そうなのおじさんから「夫婦円満の秘訣」が聞けたり、漁師さんから「良い魚の見分け方」を教えてもらう、なんて貴重で刺激的な体験ができるかも。
そうして、夜はゆっくりと更けていきます。
すっぴんの朝。私が生まれ変わる朝。
夜をたっぷり楽しんだら、いよいよ夜明け。せっかくの旅行で甑島に来ているのだったら、朝ゆっくり過ごすのも良いけれど思い切って早起きをしてみましょう。甑島の朝は早く、曜日によっては6:00から朝市が始まり、漁師さんの出航も日の出前に始まります。
前日の夜から、いつもとは違う体験をして、まるで生まれ変わったような清々しい気分そのままに、まずは早朝ウォーキング。空気がひんやり凛としている感じは、日中や夜とも違う特別な時間です。
沖の方から漁から帰ってくる漁船のエンジンの音が。
「おはようございます」と、地域の人に挨拶をしてみましょう。
なんだか昨日の私とは違う、「生きている」感じ、自然とつながっている感じ。
そう、日帰りだけではもったいない。

いかがでしたか?
私は甑島のこういった夜や早朝の空気が好きで、知り合いが甑島の旅行の計画を立てる時には必ず宿泊の滞在をおすすめしています。
文章にしても写真にしても伝えきれないこの素敵な空間や時間を、皆さんぜひ味わいにいらっしゃってくださいね。
観光のお問い合わせはこちらまで。
また、昼食や島内交通、宿泊は事前のご予約がおすすめです。