
道路沿いに咲くカノコユリ。(撮影:藏野量夫様)
Felia!をご覧の皆様こんにちは!下甑島(しもこしきしま)の地域おこし協力隊、「せきこ」こと関美穂子です。
梅雨明け宣言も発表されて、いよいよ夏が到来ですね!夏ってだけで、なんだかウキウキしてしまいます。
今回は、そんな「夏」の甑島を鮮やかに彩るカノコユリについてのご紹介をします。
カノコユリって?
- 美しいカノコユリ
カノコユリ(鹿の子百合、学名:Lilium speciosum)とは、ユリ科ユリ属。四国や九州を中心として台湾や中国まで分布するユリの一種です。花びらの模様が下の写真のような鹿の背中の模様に似ていることから「鹿の子(カノコ)ユリ」という和名がつけられました。
白やピンク色の花びらはクルンと可愛らしく広がり、地面に向かってお辞儀をするように咲いていています。花言葉の「上品、荘厳」が似合う気品溢れる美しい花は、見慣れている地元の方々でも思わず見とれてしまうほど!
一番の見ごろは8月とされています。(天気によって変わってきますので、お気軽に下記お問い合わせ先までお尋ねください。)
そんなカノコユリ、実は皆さんおなじみのカサブランカの原種とされているって、ご存知でしたか?江戸時代にドイツ人医師のシーボルトが日本に来た際、カノコユリの球根をヨーロッパに持ち帰って品種改良を行なったことがきっかけだそうです。
また、昔はユリの根からデンプンをとり食料にしていたそうです。
そして、甑島は日本有数のカノコユリの群生地なんです。
甑島にカノコユリを見に行こう!
- 鳥の巣山展望台一面に咲くカノコユリ(撮影:藏野量夫様)
カノコユリは甑島の至る所で見られますが、中でもオススメなのは、まず下甑島の鳥の巣山展望台から見る、崖一面のカノコユリ。今年は台風の影響で、写真のようないつもの様子よりも花が少ないそうですが、毎年まるでピンクの絨毯のように辺りはカノコユリ一色に染まります。青い空や海、山々の緑とのコントラストがとても美しいです。
- 道路沿いに咲くカノコユリ。(撮影:藏野量夫様)
山の中に自生しているカノコユリも見事。車に乗りながら癒されてしまいますね。
そのほか、武家屋敷通りの玉石垣に咲き乱れるカノコユリや、港を彩るカノコユリもとっても素敵です。
地元の方々はそれぞれカノコユリの美しい場所を見つけています。もし、甑島にいらっしゃる際には、宿泊先のおかみさんや、商店のおじさんなど色んな人に尋ねてみてください♪
鮮やかな色合いが美しいカノコユリサイダー!
- 色鮮やかなピンクが美しいカノコユリサイダー。
これは、鹿の子百合シロップのソーダ割り!
上甑島のギャラリーヒラミネで7月24日(木)から期間限定・数量限定で提供しているそうです。
ここでしか味わえない味、要チェックですね!
(※鹿の子百合は栽培している方から許諾を得て分けていただいているそうです。)
GALLERYHIRAMINE
ギャラリーヒラミネ
- 〒896-1101 薩摩川内市里町里3248[MAP]
- TEL:09969-3-2346
- FAX:09969-3-2658
- E-mail: info@galleryhiramine.com
- 営業日/月・火・金・土・日
- 定休日/水・木(7/19~8/31は全日営業)
- 時間/10:00~17:00(7/19~8/31は18:00まで)
カノコユリを美しく撮るコツ、お伝えしちゃいます!
今回美しい写真をご提供くださった、地元の観光ガイドの藏野量夫さんにカノコユリを綺麗に撮る秘訣を教えてもらいました。
それは「花が下向きなので、下から見上げるような構造で撮る」ということ! 普段通り正面から撮らずに、下からカノコユリの顔がしっかり見えるように撮りましょう♪
ちなみに、カノコユリ。環境省のレッドデータでは絶滅危惧2種に設定されていて、自生のカノコユリは採取が禁止されています。 皆で楽しむためにも、お持ち帰りはご遠慮くださいね。
台風にも負けず根をはり、美しく咲き乱れるカノコユリたちが、皆さんのお越しをお待ちしています!