
リンゴのアップサイドダウンケーキ
これから美味しくなるリンゴを使った秋にぴったりのケーキ♪
フライパンの底に薄切りリンゴを敷きつめ、生地を流し込んで焼くアップサイドダウンケーキ。
丁寧に泡立てた生地にヨーグルト、クルミ、シナモンが加わり、しっとり優しい仕上がりになります。温かい飲み物と一緒にいただきたくなるおやつです。
リンゴのアップサイドダウンケーキ
- ~材料~(直径20cmのふた付きフライパン)
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- リンゴ(大):1個(酸味のない種類はレモン汁大さじ1、2であえる)
- リンゴにまぶす砂糖:30g
- 無塩バター:80g
- 卵(L):2個
- 砂糖:60g
- 薄力粉:80g
- アーモンドパウダー:20g(薄力粉 100gでも可)
- ベーキングパウダー:小さじ1/2
- シナモン:適量
- ヨーグルト:大さじ2
- 刻んだクルミ:30g
- フライパンに塗るバター:適量
- ~作り方~
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- リンゴは皮付きのまま芯を取り、厚さ5mmにスライスする。フライパンに入れて砂糖をまぶし、ゴムべらで返しながらしんなりするまで3分ほど炒める。粗熱が取れたら取り出し(煮汁も分けて取っておく)、フライパンにバターを塗っておく。
- ①のリンゴを皮を下にしてフライパン中央に6枚を横に、残りを放射状に重ね並べる。
- 無塩バターを電子レンジにかけて、溶かしバターを作る(温度は40度ぐらい)。
- 全卵を溶きほぐし砂糖を加え、ボウルごと湯煎にかけもったりとするまで泡立て器でまぜて生地を作る(温度は40度ぐらい)。①の煮汁とクルミ、ヨーグルトを入れてまぜる。
- ④に薄力粉、アーモンドパウダー、ベーキングパウダー、シナモンを合わせたものをふるい入れ、粉っぽさがなくなるまでゴムべらでまぜる。
- ③に⑤の2割ほどを入れゴムべらでまぜ、つやつやになったら残りの生地のボウルに戻し入れて全体をまぜ合わせる。
- ②のフライパンに⑥を流し入れ、ふたをして弱火で25~30分焼く。焼けたらフライパンに皿を当てて、裏返しにして取り出す。
フライパンの代わりにケーキ型(直径18cm)に大きめのオーブンシートを敷き、170度(予熱あり)のオーブンで40~45分焼いてもよい。
料理制作・監修

松﨑直子さん
薩摩川内市生まれ。夫の転勤に伴い県内離島含む10市町村に移住を重ね、現在は故郷の薩摩川内市で夫との2人暮らし。
暮らしの一部になっている料理・お菓子作りは「家族や友人との大切なコミュニケーションツール。調理は旬の食材と四季が頼りの独学です」と語る。
温もりを感じる美しい料理の数々は、写真共有サイトInstagram(インスタグラム)で19,200フォロワーから支持されている。
Instagram/@komugi3955
松﨑直子さんのEssay
店頭に秋の果実が並ぶころ、陳列棚の紅玉リンゴを見つけるとうれしくなります。小さめでもしっかり酸味があり赤くて堅く、煮ることでさらにその良さを実感する紅玉リンゴ。
子供時代に夢中になって読んだ『赤毛のアン』の背景に映り込む、美しいリンゴの果樹園描写を思い出します。アンがダイアナを誘ってリンゴを摘んだ後のティーパーティーで、ぶどう酒をいちご水と間違え悲劇に終わる話は今も忘れられない場面です。
私の子供時代の手作りおやつといえば祖母の作るお団子ぐらいでしたから、アンの養母マリラが許したサクランボの砂糖漬け、果実入りのケーキやクッキー、ショウガ入りのビスケットの並んだテーブルを想像しては幸福感に満たされるのでした。

ティータイム
50代半ばを過ぎ、好きなだけおもてなしのお菓子も焼けるようになりました。アンのテーブルに少しは近づけただろうかと、大げさなティータイムの準備をしながら思います。