
特産品化を目指す日置市産オリーブで地元を盛り上げる
約6,000本のオリーブの木が…
2013年、日置市でオリーブ栽培が始まった。明治時代に政府によるオリーブの試験栽培があり、栽培地に鹿児島が含まれた歴史が由来。
市が管理する農園で欧米のオリーブ16品種を栽培し、その中から市の風土に合う5品種を選定。市民へ栽培の推進も図り、現在、市全体で約6,000本のオリーブを栽培している。
オリーブは枝葉の間に実をつけ、緑から紫色に色づき始める9~10月が収穫期。初収穫となった17年は95kg、昨年は931kgを収穫。今年は2tほどが見込めるという。
香川県小豆島で半年間生活し、オリーブ栽培を学んだ市農林水産課の下池裕太さんは「手探りのスタートから、ここまでたどり着けた」と胸をなで下ろす。
収獲した実は鹿児島オリーブ(日置市東市来)が買い取り、オリーブオイルなどに加工する。専用の搾油機で、収穫後24時間以内に搾る。
苦味、辛味、渋味、甘味のバランスでオリーブオイルの風味は決まる。日置市産はまろやかで、刺し身や豆腐にかければ素材の味が引き立つ。
「品種ごとのオイルを作り、奥深い魅力を伝えたい」と安田さん。オリーブの木の寿命は数千年といわれ、「まだ始まったばかり」と前を向く。
日置市農林水産課
- 日置市伊集院町下谷口1960-1[MAP]
- TEL:099-273-8870
鹿児島オリーブ
鹿児島オリーブの商品は鹿児島オリーブ本社とオリーブ専門店「Vigore(ビゴーレ)」、オンラインショップで購入できる。
- 写真商品について(右から)
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紫豊オリーブスペイン産
- 180g:1,620円
緑豊オリーブスペイン産
- 180g:2,700円
緑豊オリーブスペイン産
- 90g:1,620円
日置オリーブファームブレンドオイル
- 70g:2,160円
緑豊オリーブイタリア産
- 90g:1,620円
緑豊オリーブイタリア産
- 180g:2,700円
ガーリックオイル
- 180g:2,700円
鹿児島オリーブ オリーブ専門店 Vigore
ビゴーレ
- 日置市伊集院町徳重1-2-14[MAP]
- TEL:099-295-3367
- HP/鹿児島オリーブ オンラインショップ
よかもんのススメ…
四季折々ゆのはな
地元の食材を使った創作和食。3段の箱膳ランチ「旬菜膳」(1,500円)は、一品ずつ丁寧に口に運びたくなる彩りと味わいが人気だ。
今年から前菜7品に定番で並ぶのが、「日置オリーブファームブレンドオイル」や乾燥させたオリーブの葉を使った一品。
店主の深川正嗣さんが「オリーブオイルと和食がつながるもの」と考え、江口浜で捕れた釜あげちりめんや地元産の茶葉とあえ、つくだ煮風にした。箸でつまんで口にするとオリーブの香りがふわり。塩気もあり、ごはんが進む。やみつきになるおいしさに会いに来て。
四季折々ゆのはな