
芋もち天ぷら
サツマイモがおやつにもおつまみにも変身♪
鹿児島の秋の味覚サツマイモは、郷土料理にもよく使われています。
ゆでたサツマイモにもち粉と砂糖を合わせて油で揚げた「芋もち天ぷら」は外側がサクッと、中はモチモチ食感の素朴なおやつです。
生地の形や味を変えることで、さまざまなバリエーションを楽しめます。
芋もち天ぷら
- ~ 基本の材料~(8個分)
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- サツマイモ(中):1本(200g)
- もち粉:130g
- 水:100~130ml
- きび砂糖:大さじ4
- 塩:小さじ1/2
- 揚げ油:適量
サツマイモの種類により水、きび砂糖の分量を加減する。
- ~ 基本の作り方~
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- サツマイモは皮をむき、2幅cmの輪切りにしてゆでる。軟らかくなったら湯を切ってボウルに入れ、熱いうちにつぶす。
- ①にもち粉、きび砂糖、塩を加え、水を少しずつ加えこねながら、耳たぶくらいの軟らかさにする。
- 生地を8等分にして小判型に丸め、低温の油(約160度)で揚げる。生地がぷっくりふくらんで浮き上がり、表面が薄く色付いてきたら出来上がり(目安は6~8分)
生地に砂糖が入っていると焦げやすいので、油の温度に注意。
チーズとごまで洋風に
- ~材料~(16個分)
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- 基本の材料と同じ
- カマンベールチーズ:50g
- 白ごま:適量
- ~作り方~
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- 基本の作り方①②と同様に生地を作る。
- 生地とチーズを16等分して生地でチーズを包んで丸め、白ごまを全体にまぶし、基本の揚げ方と同様に揚げる。
ハム、パセリ、黒こしょうでおつまみに
- ~材料~(12個分)
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- サツマイモ、もち粉、水(基本の材料と同分量)
- きび砂糖:小さじ1
- 塩:小さじ2/3
- ハム:3枚
- パセリ、黒こしょう:適量
- ~作り方~
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- 基本の作り方①②と同様に生地を作る。
- ハム、パセリを細かく刻み、黒こしょうと一緒に①に加えてなじませ、一つにまとめる。15cm×10cm×2cmの長方形に延ばし12等分に切り、基本の揚げ方と同様に揚げる。
料理制作・監修

鎌下直子さん
鹿児島市生まれ。夫、息子、娘の4人家族。
料理好きの祖母や料理講師だった母の影響もあり料理の道へ。出産後、日々の食の重要性を再認識し、食生活アドバイザー、国際薬膳食育師、アスリートフードマイスターなどを取得。レシピ開発や学校・企業での料理講師に携わる。
「家ごはんを大切に」をモットーに食育、伝統料理、料理法、栄養などあらゆる切り口から食スタイルを提案している。
鎌下直子さんのEssay
祖父母は小さな商店を営んでおり、店には旬の魚や野菜、酒類、米などが所狭しと並び、祖父は精米をして配達に出掛けたり、祖母は魚をさばき接客したりと忙しくしていました。
店に来る常連さんはほとんど買い物かごを持参。豆腐を入れる鍋を持って来る人もいて、流し水の中の豆腐をそっと手ですくい、移した鍋を抱えて帰るお客さんの様子は、今では見掛けなくなった日常の光景でした。

かつお節としょうゆをかけた揚げ豆腐
店頭で形崩れしてしまった豆腐は、家の食卓に上がりました。祖母の揚げ豆腐は、薄く切った豆腐にまな板で重しをしてしっかり水気を切り、こんがりきつね色になるまで時間をかけて菜種油で揚げます。温かいうちがおいしいからと、夕飯を待たずに私たちのおやつになることも。
カラッと揚げた豆腐にかつお節としょうゆをかけるだけでごちそう。おなかいっぱい食べたものです。揚げ豆腐は懐かしい、思い出の味です。