
松尾城跡
朝鮮の役に出陣した島津義弘の居城…
川内川左岸の急峻なシラス台地に建てられた中世の山城です。城主は北原氏の後、1590(天正18)年から5年間、島津義弘の居城となりました。
現在も残る本丸の石垣は、義弘が江戸城を築いた太田道灌の子孫に命じて築かせたと伝えられます。あまり加工されていない自然石を積み上げたもので、総延長約52メートル、勾配は約70度。標高約250メートルの本丸跡からは、栗野市街地や川内川を見渡せます。
義弘は1592(文禄元)年、麓の勝栗神社で戦勝祈願をして文禄の役に出陣しました。
松尾城
- 姶良郡湧水町木場[MAP]
- P/湧水町城山公園に駐車可

武将たちが敵の動きをいち早く察知し戦に備えるために知恵を絞って造った城。長い年月を経た現在も当時の名残をとどめているものが各地にあります。こけむした遺構に囲まれた城跡に立ち、武将たちの人物像や歴史に思いをはせてみませんか。