
レモネードの発祥の地 それはアメリカじゃありません!!
レモネードは今日、世界中で愛されている飲み物となっていますが、レモネードがどこから来たのか、あるいは世界中の人たちがどんな飲み方をしているか、知っている人はそう多くないのではないでしょうか。
もし「レモネードの発祥の地はどこか分かりますか?」と日本で尋ねたら、みんな「アメリカじゃないの!?」と言うでしょう。同じ質問でも、ヨーロッパの人だったらきっと違った答えを返すでしょうし、その他の国々に行けば、また違った意見が出てくると思います。なぜでしょう? それは、レモネードがあまりにも長い歴史を持っているからです! 世界四大文明の一つを生み出した土地・エジプトで誕生したとされているくらい、古くからある飲み物なんです。

ここ、エジプトが発祥の地とされてます!
レモンはインドが原産ですが、人類の歴史が始まる前にはエジプトに広まっていました。記録に残っている中で、レモネードを最初に作ったとされるのは「Nasir-i-Khusraw(ナースィル・ホスロー)」という名前のペルシャ人。11世紀、エジプトで人生を過ごしたという彼が書いた自伝の中に、その記述が出てきます。
その後、12世紀までには、レモネードは売り物として製造されるようになり、中東のいたるところで広く取引されるようになりました。レモン果汁と水と砂糖からできているこの飲み物は当初、qatarmizatと呼ばれていました。
以来、レモネードは幾度となくその形を変えながら、世界に広まっていきました。例えば、アメリカやカナダで一般的な作り方はとてもシンプル。レモン果汁を搾り、氷、水、そして砂糖をたっぷり加えれば出来上がりです。これなら、家庭で簡単に作ることができます。
夏になると、アメリカの子どもたちはお小遣い稼ぎのために「レモネードスタンド」を出しますが、このスタイルのレモネードは出店にうってつけです。新鮮そのものの作りたてを、その場で味わうことができますからね。

お小遣い稼ぎのための「レモネードスタンド」
一方、イギリスで「レモネード」というと、まったく違ったとらえられ方をされています。人工的な甘味が加えられた炭酸飲料として缶や瓶に入って商品化されており、一年中飲まれています。ほかの地域に目を向けてみると、モロッコやイスラエル、シリア、エジプトではレモン果汁にミントの葉を加えて“limonana(リモナーナ)”と呼ばれていますし、インドやパキスタンでは塩やショウガの絞り汁を加えます。アイルランドには赤、白、そして茶色のレモネードもあるんですよ。
世界中で、多彩な楽しみ方をされているレモネード。その作り方に「正しい」とか「正しくない」はありませんよ! だって、それらのすべてが同じ歴史を分かち合っているし、レモンのフレーバーや甘酸っぱさ、そして爽快感を味わえるのはどれも同じだからね!

世界中で愛されているレモネード
あ・と・が・き
- まずは英文を少しご紹介
- 訳してみますと…
- そうそう、Joshが驚いたそうですよ!
Susanna has been to Egypt and her boss, Sam(at G-Wiz Language School) is Egyptian and told us how popular lemonade is in Egypt.
スザナはエジプトに行ったことがあり、また、勤務先(G-Wiz Language School)の上司・サムがエジプト人で、レモネードがどれくらいエジプトで人気かを私たちに教えてくれました。今回の記事は、私たちの友人であるタナカタカシさんが、翻訳を手伝ってくれました。タカさん、ありがとう! 「色色」に来れば、色色特製「ホワイトレモネード」が楽しめますよ。ぜひ味わいに来てみてください。

色色特製「ホワイトレモネード」
★ホント、タカさんありがとうございました
第1回目のコラム【マサラ・チャイ(Masala Chai)は、インドでは水と同じくらい身近!】に600以上のページビューがあることを伝えたところ・・
Amazing! Oh my god! No way!と叫んだそうです(*^^)v