
維新ふるさと館の等身大西郷像と甲突川から眺める桜島
大河ドラマ「西郷どん」も最終回がオンエアされ、「西郷ロス」の方もいらっしゃるのでは…。そこで、これまでのフェリア連載『西郷旅』から、今回は西郷の誕生地・鹿児島市加治屋町周辺にある「西郷どん」幕末期のスポットをセレクトしました。
ここに行けばいつでも「西郷どん」の息吹を感じることができるはず!!
西郷隆盛誕生地
誕生の碑、緑の中にたたずむ…
鹿児島市の甲突川沿い、現在は住宅や幼稚園に囲まれた静かな一角。1828年1月23日、薩摩藩の下級藩士・西郷吉兵衛の長男として、西郷隆盛は生を受けた。
鹿児島市加治屋町といえば、西郷隆盛や盟友の大久保利通はじめ、大山巌、西郷従道、村田新八など、幕末から明治に活躍した人物を多く輩出したまさに維新のふるさと。
彼らは薩摩藩の武士階級子弟の教育法『郷中教育』を基に、仲間同士で指導しあい成長していった。西郷誕生地内にある立方体状のベンチには、郷中教育の様子が描かれている。
冬も濃い緑の葉が茂るクスの大木に囲まれ、西郷隆盛誕生地の石碑は立っている。
西郷隆盛誕生地石碑
- 鹿児島市加治屋町5[MAP]
☀ ☀ ☀
大久保利通生い立ちの地
なぜ「西郷誕生地石碑」とそっくりなのか…
西郷誕生地から僅か100m余りの場所には「大久保利通生い立ちの地」石碑が立つ。よくよく見ると西郷隆盛誕生地石碑とそっくり。
それもそのはず「西南戦争で敵対関係となった両者間のわだかまりを残さないように、と建立の際、同じデザイン、大きさにしたそうです」とのこと。
ぜひ見比べてみてほしい。
大久保利通生い立ちの地石碑
- 鹿児島市加治屋町3-26[MAP]
☀ ☀ ☀
維新ふるさと館
多彩な展示や演出で維新を楽しく学べる
幕末から明治維新に活躍した西郷隆盛や大久保利通などの出身地であり、「維新のふるさと」とも言える加治屋町の甲突川河畔にある建つ「維新ふるさと館」。
映像・ジオラマなどを使った多彩な展示や演出によって、楽しく紹介しています。館内には西郷さんの実物大の像も。
維新ふるさと館
- 鹿児島市加治屋町23-1[MAP]
- TEL:099-239-7700
- 営/9:00~17:00
- 料金/大人(高校生以上):300円、小人(小・中学生):150円
- 休/なし
- P/あり
- HP/維新ふるさと館
☀ ☀ ☀
歴史ロード「維新ふるさとの道」
当時の武家屋敷も再現した河畔の小道
当時の加治屋町は鹿児島城下の外れに当たり、下級武士が多く暮らしていた。
歩きながら歴史を学べる道として整備された甲突川沿いの歴史ロード「維新ふるさとの道」には、維新ふるさと館や大久保利通の生い立ちの地、郷中教育の基礎となった「いろは歌」の歌碑などはがある。
明治維新や鹿児島の歴史に関する展示、再現された武家屋敷などを見ることができ、散策スポットとしても人気だ。
歴史ロード「維新ふるさとの道」
☀ ☀ ☀
西郷南洲翁宅地跡
坂本龍馬も訪れた、激動の時期に過ごした家…
甲突川に架かる「南洲橋」を渡ると「ナポリ通り」に出る。その通り沿いにある「共研(きょうけん)公園」の一角には、かつて西郷隆盛の屋敷があったという。西郷南洲翁宅地跡として、今は石碑が立つのみだ。
貧困のため下加治屋町の家を29歳で手放した西郷。その後、ここ上之園町(現在中央町)で過ごした十数年は波瀾万丈だった。島津斉彬の急死から、月照との入水に遠島、2度の結婚や江戸・京へと走り回る日々。自宅で家族と語らう時間は癒やしのひとときだったに違いない。
西郷南洲翁宅地跡
- 鹿児島市中央町14(共研公園内)[MAP]
☀ ☀ ☀