
魚介と夏野菜のレモン風味煮込み
フライパンを使った絶品フレンチ。白ワインとの相性も抜群!
暑い時期にうれしい、フライパン一つで作れる洋風簡単蒸し煮です。調理法はシンプルですが、アサリのだしと野菜のうまみが染み出たスープは絶品です。仕上げに搾ったレモンのさわやかな風味も食欲をそそります。
パンに付けても、冷えた白ワインのお供にもお薦めです。
魚介と夏野菜のレモン風味煮込み
- ~材料~(2人分/26cmフライパン使用)
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- 白身魚切り身:2切れ
- エビ:8匹
- 殻付きアサリ(砂抜きしたもの):250g
- ズッキーニ:8枚(5mm幅輪切り)
- 黄ピーマン:1/6個(食べやすい棒状に切る)
- ミニトマト:10個(半分に切る)
- ブラックオリーブ水煮:8個
- ニンニク:1片(皮をむいて半分に切り、包丁でつぶす)
- タイム:1枝
- 白ワイン:100ml
- 水:100ml
- オリーブ油:大さじ1
- 塩・こしょう:適量
- 仕上げ用
- レモンスライス:2枚(5mm幅)
- パセリ:適量(みじん切り)
- エキストラバージンオリーブ油:大さじ1
- ~作り方~
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- エビは殻をむき背わたを取る。アサリはよく洗っておく。
- 魚とエビに塩・こしょうを振る。
- フライパンにニンニクとオリーブ油を入れ火にかけ、ニンニクが色付いて香りが出てきたら、アサリ・ミニトマト・タイムを入れ強火にし、1分ほど炒める。
- ③に白ワインを入れ、沸騰させてアルコール分を飛ばし、水を加えてさらに沸騰させる。
- ④に魚・ズッキーニ・黄ピーマン・オリーブを入れ、沸騰したら弱火にしてふたをし、約7分煮込む。
- ⑤にエビを入れ、ふたをして3分煮込む。
- 魚介に火が通ったら塩・こしょうで味を調え、仕上げにレモンを軽く搾って、ソースを絡めてパセリを振り、エキストラバージンオリーブ油を回しかける。
料理制作・監修

寺地貴子さん
鹿児島市生まれ。大阪あべの辻調理師専門学校を卒業後、鹿児島サンロイヤルホテルに入社。若手登竜門と呼ばれるトックドール料理コンテストで九州初の女性優勝者となる。
その後、東京やフランスの一流レストランで研修を積み帰国後、鹿児島市東千石町に完全予約制のフレンチレストランと料理教室を兼ね備えたTable de Chic(ターブル・ド・シック)を開業。
オーナーシェフを務める傍ら料理教室・短期大学非常勤講師、食育活動、フードスタイリング、テーブルコーディネートなど食の幅広い分野で活動。
HP/ターブル・ド・シック
寺地貴子さんのEssay
30歳を過ぎた頃、フランスで勉強したいという夢が諦めきれず、長年勤めたホテルを退社し、1年間東京のレストランで働きながら語学の勉強をして渡仏しました。

フランス料理の重鎮、故 ポール・ボキューズ氏と
北フランス・サヴォア地方・ブルゴーニュ地方の3軒の星付きレストランで修業。仕事はもちろん生活面や言葉でも苦労しましたが、本場の食材、フランス人シェフの作る日本人とは違う感性の料理に魅了されました。
各地の名所・ワイナリーを訪ね、郷土料理を食べ回りました。本やインターネットでしか知らなかった世界を体感できたことは、今の自分に生かされていると思います。
安定した環境を捨て、新しい世界に飛び込むのにはとても勇気がいりましたが、思い切って行動を起こしたことで得たものはたくさんありました。何歳になっても、チャレンジ精神や好奇心は忘れずにいたいと思います。