
梁や柱に使う太い木材は鉄よりも耐火性が高い!
「木造住宅は火災に弱い」と思われがちです。実は、梁(はり)や柱に使う太い木材は、鉄よりも耐火性があります。それは木材が燃えたとき表面が炭化層となり、熱が内部に伝わりにくくなるから。火災に遭った木造住宅のニュース映像で、柱などの骨組みが残っているのが証しです。
一方、鉄は燃えませんが熱に弱く、火災で発生する800℃以上の熱を加えると強度が下がって変形してしまいます。
木造住宅で燃えやすいのは、天井板や床に使う薄い木材。昭和に建てられた家はこれらを燃えにくくする措置がほとんどありません。
住友林業の家も木造ですが、内装材に石こうボードを使い燃えにくくする「省令準耐火構造」が基本。住宅火災保険の保険料率が「燃えにくいから」と軽減される鉄骨と同じになります。

炭化層
生木を燃やすと表面が炭化。内部への熱伝導と酸素供給が滞り、なかなか燃え進みません。
教えてくれた人
住友林業 一級建築士・貞本 幸二さん
- 鹿児島市与次郎2-4-35 KSC鴨池ビル8F[MAP]
- TEL:099-813-4177