
川内高城温泉/西郷さんの入浴像が!!
鹿児島県民にとって手近な楽しみは何と言っても♨・温泉ですよね。
古い歴史がある一方、施設のリニューアルや最近人気の家族湯など、新たな魅力を加え注目される3つの温泉地から、今回は川内高城温泉(薩摩川内市)を訪ねました。
[特集掲載日:2016/4/23]
川内高城温泉:歴史に浸るレトロな街並み
薩摩川内市北部の静かな山間にたたずむ川内高城温泉。狭い道路を挟んで、木造の温泉宿が軒を連ねる。
大正建築という宿、ひなびた共同湯に、にぎやかに飾り付けた土産物屋…。
まるで時が止まったようなレトロな温泉街だ。
高城温泉はおよそ800年前、鎌倉時代の文献に名を残すとされる。湯治場として知られ、昭和30、40年代は農・漁閑期に熊本・天草や長島、阿久根方面から客が押し寄せた。
「米や布団をからげた人や大八車、馬車が行き交っていた。相部屋はもちろんのこと、廊下にも人が寝とった」と、せんだい高城温泉よか湯協議会の井龍修会長はそのにぎわいを話す。
近年は湯治客の減少に悩んでいたが2015年、30年ぶりに新しい宿が相次ぎ誕生。温泉街唯一の食堂も開業した。マップ作りなど住民一丸で情報発信にも力を入れ、観光客を呼び込んでいる。
営業する9軒は、いずれも立ち寄り入浴(200円~)が可。単純硫黄泉でアルカリ度が高い美人湯は硫黄の香り漂い、とろっと肌に吸い付く。タイル張りの浴槽でゆったりと、昔ながらの風情に身を浸したい。
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西郷伝説の残る高城温泉共同湯(元湯)
高城温泉は温泉好きな西郷隆盛が訪れたといわれ、温泉街の一角には西郷さんの入浴像(=写真最上段)が立つ。
共同湯には「好んで隅っこに入った」と伝わり、そばの旅館には西郷さんが使用したとされる碁盤が残っていた。西郷さん「滞在之家」と記す記念碑も立つ。
「滞在を示す文献などはっきりとした資料はないようです。ただこれだけ逸話が残っているのだから、きっと何か縁があったはず」とよか湯協議会の井龍修会長は語る。
共同湯(元湯)
- 薩摩川内市湯田町6763[MAP]
- TEL:0996-28-0117
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高城の湯 山桜桃(ゆすら)/癒しの湯宿しもぞの
2015年、休業していた旅館跡に相次いでオープン。
「ゆすら」さんは、西郷さんが碁を打っていたといわれる富士屋旅館の跡に建つ。温泉街唯一のサウナ付き。
「しもぞの」さんも古い旅館を改装。宿泊は予約すれば2食付きも対応ですって。
八木商店
店主・八木二雄さんが、造花や縁起物でにぎやかに飾り付けた店構えは街の名物。地元の焼酎や竹製品など幅広く扱う。
「幻の焼酎」が登場する月9ドラマのロケ場所になったことがあり、店内には多くの芸能人のサインがかかる。
八木商店
- 薩摩川内市湯田町6473[MAP]
- TEL:0996-28-0040
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ちょっとグルメも…高城温泉街に食堂がオープン!!
温泉食堂(竹屋旅館)
もともと素泊まりが基本の温泉街で「食事する場所がない」との声を受け、竹屋旅館の1階に開業。地元の神田畜産の黒毛和牛を使った本場中国仕込みのギョーザ、カレーが名物なんですって!!
温泉食堂(竹屋旅館)
- 薩摩川内市湯田町6483[MAP]
- TEL:0996-28-0015
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川内高城温泉(せんだいたきおんせん)公式HP
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掲載情報は2016年4月現在のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
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川内高城温泉で見つけた『西郷どんグッズ』はこちらから!!
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日当山温泉
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