
パプリカの肉詰め/[料理撮影]石川 美香
パプリカの甘みとトマトソースの酸味が絶妙…
私が子供の頃、パプリカはまだ珍しい野菜でした。この肉詰めは母がたまに作ってくれた、大好きな一品です。
パプリカの甘みとトマトソースの酸味がバランス良く、ボリュームがあって美味しいです。肉だねに米を入れると、煮込む間に米が肉のうま味とパプリカの甘みを吸って膨らみ、肉だねが軟らかくなります。強火で煮ると硬くなるので、弱火でコトコト煮てください。

門倉多仁亜の旬を食べるレシピ
- ~材料~(4~6人分)
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- パプリカ(赤、黄色など):4個
- 肉だね
- 合いびき肉:350g
- タマネギ:1/2個
- 卵:1個
- 塩・こしょう・ナツメグ:少々
- 米:大さじ4
- トマトソース
- トマト水煮缶(ホールでもダイスでも):2個
- ニンニク:1片
- 固形スープのもと:1個
- オレガノ:少々
- 砂糖:1つまみ
- 塩・こしょう:少々
- オリーブ油:大さじ4
- ~作り方~
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- パプリカ4個が入る大きさの鍋に、トマト水煮缶と皮をむいて潰したニンニク、固形スープのもと、オレガノ、砂糖、塩、こしょう、オリーブ油を入れて沸騰させて、焦げ付かないよう火加減を調節しながら弱火で煮込む。トマトが軟らかくなったらマッシャーなどで潰して、滑らかにする。
- パプリカは上部1/4ぐらいを切り落とし、ふたを作る。種は取り除き、立てて置いて不安定なときは底を平らに切る。
- ボウルに米以外の肉だねの材料を入れて練り、粘りが出たら米を入れてさらにまぜる。
- ③を②に詰めて、作っておいたふたを載せて、つまようじで留める。①の鍋に並べ入れて再度沸騰させ、火加減を調整しながら30~40分ゆっくり煮込む。ご飯に添えて皿に載せ、スープを静かに注ぎ入れる。
教えてくれた人
料理研究家
門倉多仁亜(かどくら たにあ)さん

ドイツ人の母、日本人の父の間に1966年、神戸で生まれる。父親の転勤に伴い、幼少期は日本、ドイツ、アメリカで過ごす。国際基督教大学卒業後、東京のドイツ系証券会社に入社。鹿屋市出身の夫の留学先のロンドン在住時に、子供の頃から興味のあった料理と製菓を、料理学校ル・コルドン・ブルーで学ぶ。
料理教室を開くほか、テレビや雑誌などでドイツのライフスタイル全般を紹介。2009年に夫の実家がある鹿屋市に家を建て、毎月、東京から帰省して鹿屋での暮らしを楽しんでいる。