
ライブハウスのない街に「楽しい場所」を
「ラモーンズが大好き」。Tシャツの上に革ジャン、スリムジーンズの出で立ちでやってきた桑原田健史さん。今年10周年を迎えるロックバンド・人性補欠のボーカルとして、鹿児島の音楽シーンを引っ張ってきた一人だ。
MBC開発のCMソング「名前のない日々」は、疾走感のあるギターと叫びにも似た力強い歌声で聴く人の胸を熱くさせる。キャッチーなメロディはライブで一緒に歌うと最高!
47都道府県を回り精力的に活動するが、あくまで拠点は鹿児島。他県のバンドに刺激を受け、イベントに呼ぶこともある。「鹿児島でもインディーズとかメジャーとか関係なく、“仲間”とのつながりが徐々にできてきた」。
最近は新たな試みで、鹿児島市のWALK INN STUDIOから機材を借りて、鹿屋、志布志、枕崎のバーでライブも。運営の難しさを痛感、裏方への感謝の気持ちが増した。「ライブハウスのない町でも『こんなに楽しい場所があるよ』と伝えたい」。笑顔の中にあふれる情熱を見た。