
雄川の滝
雄川の滝
鹿児島銀行のカレンダーがきっかけで話題となった雄川の滝(=写真上)。美しい画像がSNSで拡散し、全国から観光客が訪れるそう。
2018年の大河ドラマ「西郷どん」オープニングで流れる“雄川の滝”別ショット写真2枚も見てみたい方はこちらから雄川の滝① / 雄川の滝②。
少し歩きますが、途中の渓谷の景色も素敵。一見の価値あり!(里)
カフェテラスHANANOKI
雄川の滝近くにあるカフェテラスHANANOKIさん。ランチは写真のグリーンカレーの他に、パスタやホットドッグも。
すぐ近くの「花の木農場」特製のジェラートなどスイーツもあります。
なんたん市場
ここから、ゆる旅スケッチの世界をお楽しみください。
神秘! エメラルド色の滝つぼ
南大隅町の観光といえば本土最南端の佐多岬だが、ここ数年脚光を浴びているのが、町北部にある雄川の滝だ。市街地から、秋の「ねじめドラゴンボートフェスティバル」会場にもなる雄川沿いに山手へ、所々対向車に注意が必要な狭い道を進む。両岸の緑、大小の岩が自然のままの雄川の流れに、秘境感が高まる。
雄川の滝遊歩道駐車場からは、1.2kmほどの歩き。渓流の音とさまざまな野鳥のさえずりに包まれる。アップダウンに息切れしながら進むこと20分ほど。最後の上りで顔を上げると、緑の枝々の先に滝つぼの一部、エメラルドグリーンが目に飛び込んできた。思わず「わあ」と声が出る。

神秘的な雰囲気漂う「雄川の滝」/イラスト:張 佐和子
滝つぼを囲む岩の崖は高さ46m、幅60mあるという。中央に滝が白く細く落ち、自然のモザイク模様になった崖のあちこちから伏流水が幾筋も流れている。そして透き通った水の美しさ。町観光課の黒瀬謙太さんは「晴れた日、お昼すぎが、日が差し込んで一番きれいに見えます」と勧める。
遊歩道は一部工事中で、今年(2017年)7月末ごろ滝つぼ前に展望デッキが完成する予定。遊歩道入り口には地元の自治会が杖を準備、訪れる人を迎えている。(徳重里香)
雄川の滝
- 南大隅町根占川北12222-2[MAP]
- 問/南大隅町観光課=0994-24-3115
- P/30台
夜間や悪天候時、上流での雨量が多くなった場合などは遊歩道への立ち入りは禁止。滝つぼは遊泳禁止。
ここでいっぷく
滝つぼの色をイメージ!グリーンカレー

特産のピーマンたっぷり!
雄川の滝近く、知的障害者らが働く「花の木農場」一角に今年4月オープンした「カフェテラスHANANOKI」。雄川の滝のエメラルドグリーンをイメージしたグリーンカレー(850円)が一押し。
一般的なグリーンカレーはパクチーなどの香草やココナツミルクを使うが、同店は町内産のピーマンと青ジソ、農場産のサラダホウレンソウで作るカレーペーストに、やはり農場製の豆乳を加えて作る。味は思った以上にスパイシー、でも豆乳のまろやかさが舌に優しい。

「豆乳で調整できるので、辛いのが苦手な人でも言ってもらえれば大丈夫です」と同店の池栗須一惠さん。ここでしか味わえないグリーンカレーをぜひ。
見つけた!
南端にあるから「なんたん市場」

雄川の河口そばにあるその名もなんたん市場は、新鮮な青果や海産物、土産品が一堂にそろう。この時期はパッションフルーツやマンゴーと、トロピカルな果物が豊富。6月いっぱい並ぶパッションフルーツは「表面がしわしわになったら、熟したサイン。香りと甘みが何とも言えない」と下田裕一館長。
二つに割りスプーンですくって食べるもよし、ヨーグルトや焼酎に交ぜるもよし。皮を器代わりにする楽しみ方も。
アップルマンゴーは8月ごろまで。特製の「塩」「たんかん」のソフトクリームも絶品。
なんたん市場特製の「塩」「たんかん」のソフトクリーム情報はこちらから。
なんたん市場
- 南大隅町根占川南718-38[MAP]
- TEL:0994-28-1866
- 営/8:00~18:00
- 休/なし
- P/あり

南日本新聞南大隅支局長
春山 秀武(45)のおすすめ
絶景の表情さまざま
雄川の滝は絶景スポットとして人気が定着し、多くの観光客が訪れています。雨が続くと増水してしぶきが上がり、穏やかな雰囲気とは一変した景色になります。滝を崖上から眺める展望所も車で15分のところにありますので、足を運んでみてください。
- 南大隅町データ
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- 人口:7,636人(2017年5月現在)
- 面積:214km2
2005年3月、根占、佐多の両町が合併して誕生。
九州本島最南端の佐多岬がある。三方を海に囲まれた大隅半島の先端の町で、南東側の大隅海峡を流れる黒潮のため高温多湿の気候で亜熱帯性の植物など自然豊か。