
桜島大正噴火の地震に耐えた
江戸時代に建てられた島津家の御殿は、殿様の部屋に高級木の屋久スギが使われています。桜島大正噴火の地震に耐えたことから梁(はり)、柱、屋根組みが頑丈です。
気になるのは、来客用の間の竿縁天井。竿縁は床の間と平行であるのが伝統ですが、ここでは直角に。また、床の間横の違い棚は床に近い方が上棚という決まりですが、見学を待つ部屋はこれが逆になっています。明治時代の大改修や大正時代の改築で、このようになったと思われます。
※写真提供/仙巌園
教えてくれた人
住友林業 一級建築士・貞本 幸二さん
- 鹿児島市与次郎2-4-35 KSC鴨池ビル8F[MAP]
- TEL:099-813-4177