
「人と一緒が嫌だった」
2007年に鹿児島で結成、熱いボーカルと疾走感のあるサウンドで若者を中心に支持を集めるロックバンド「テスラは泣かない。」。ボーカル&ギターの村上学さんは、医学部卒業という異色の経歴の持ち主だ。
「人と一緒が嫌だった」子ども時代、ピアノの発表会で課題曲でなくウルトラマンのテーマ曲をアレンジして弾いたほどの「目立ちたがり屋」。中学でギターを持ち、進学しても音楽を続けた。研修医として働きながら、土日は東京へ向かう日々。メジャーデビューを機に音楽に専念し「病院で見た風景に影響を受けた」という独自の死生観で歌詞を紡ぐ。
子どもの頃、演奏会や美術館などに連れていってくれた母親から、今年の正月に打ち明けられた。「あなたの大好きだったピアニストの公演にだけ連れていかなかった。音楽家になりたいと言って苦労するのではと思って。遠回りさせてごめんね」。
多くの人に支えられて今がある。「一人一人の物語に寄り添える音楽を届けていきたい」(※2017/04/29鹿児島SRHALLでライブ!)