
今宵は『料理店 み寛』にて
ライター鯱の酒場放浪記(鹿児島市易居町)
みなと大通り公園近く。「ひょうたん寿司」の名で45年間親しまれた店は、店主・小磯寛さんの引退を機に長女ひとみさんが継ぎ、店名、店構え、料理を変えて母の市子さん、妹のまゆみさんと切り盛りする。
常連客に愛される8席のカウンター(=写真上)はすぐ満席に。
隣でひとり酒を楽しむ女性は「とにかく料理がおいしい。日替わりメニューが毎回楽しみでいつもお任せ」と絶賛する。
豚肉で巻いたアスパラが目に入り、それを食べたいと伝えると、バルサミコソースで味を付けた彩り鮮やかな一皿が出てきて、枯れかけていた乙女心が開花。黄色い声が出た。
寛さんは1月に他界。涙をこらえ店に立つひとみさんを常連客が励ました。「いつも心配する父だった。今も見守ってくれているはず」。
視界が揺れたのは、酔いのせいではない。温かい涙がじんわりにじんだ。
- 酒場DATA ※価格は税込み
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- ビール:生ビール/500円
- 焼酎:1合/500円
- 飲み放題コース:なし
- 飲み放題のみ:なし
- ビールも飲み放題:なし
- 女ひとり酒レベル: 白帯
- お手洗い:和式
※女ひとり酒レベルは、ライター鯱の主観です。
白帯 :女ひとり酒の客多し
紫帯 :ドアを開けば笑顔で歓迎
茶帯 :1回行けば、あら平気♪
黒帯 :女は度胸! 心が強いのか鈍感なのか